カナディア CL-215
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カナディア CL-215 (Canadair CL-215) は、カナダの水陸両用飛行艇で、消防用飛行艇として造られた最初の機体である[1]。カナディアで開発され、後にボンバルディア・エアロスペースで製造された。地上給水または湖沼で滑走しながら水を補給し、搭載した5トンほどの水を火災現場で放水する、いわゆる「ウォーター・ボミング」という方法で消火する[1]。
概要
1966年2月より開発が開始され、1967年10月23日に初飛行した[1]。機体の形状は、飛行艇として一般的なものであり、肩翼配置の主翼にレシプロエンジンが二基搭載されている。レシプロエンジンが採用されたのは、本機が基本的に低空飛行を想定しており、当時のターボプロップエンジンでは効率が悪かったためである。
基本的には胴体に水タンクを備えた消防機として使用されるが、捜索救難や人員・貨物輸送、測量、農薬散布などにも使用可能[1]。消防機として使用する場合、2,673リットル入りのタンク2個と取水装置を装備し、胴体下面のドアを開くことでタンク内の水を投下する[1]。人員や貨物輸送機として使用する場合は、人員36名もしくは貨物3,062キログラムを搭載することができる[1]。
1988年まで生産され、全生産機数は112機。1989年には、エンジンをターボプロップエンジンに換装したCL-215Tが開発された。この形式は既存機からの改造機に充てられ、新造機はカナディア CL-415を経てボンバルディア CL-415に名称が変更された。
2016年にはバイキング・エアに保守部品の製造権が譲渡された[2]。
要目
- 乗員:2名[1]
- 乗客:最大26名[1]
- 全巾:28.60 m[1]
- 全長: 19.82 m[1]
- 全高: 8.98 m[1]
- 翼面積:100.33平方メートル[1]
- 自重: 12,065 kg[1]
- 最大離陸重量: 19,731 kg(地上)/17,100 kg(水上)
- エンジン:プラット・アンド・ホイットニー R-2800-83 AM2AH(2,100hp)×2[1]
- 最高巡航速度:376 km/h
- 航続距離:2,094 km
脚注
参考文献
- 航空情報 編『世界航空機年鑑 1976年版』酣燈社、1976年。doi:10.11501/12684010。
「カナディア CL-215」の例文・使い方・用例・文例
- カナディアンロッキーの人気のある休暇の旅行先
- カナディアンカヌーという,カヌー競技
- カナディアンカヌーという小舟
- カナディアンという建築様式
- カナディアンというカヌー競技
- カナディアンフットボールという,フットボールにもラグビーにも似たスポーツ
- カナディアン・ロッキー山脈自然公園群
- その山脈の北側はカナディアン・ロッキーと呼ばれている。
- カナディアン・ロッキーにある4つの国立公園と3つの州立公園はユネスコの世界遺産に指定されている。
- カナディアン・ロッキー山脈自然公園群には氷原,氷河,湖,滝,渓谷といった美しい山の景色がある。
- また,カナディアン・ロッキーは5億3000万年前の化石の宝庫でもある。
- 高さ553メートルのこのタワーはカナディアン・ナショナル鉄道によって1976年に建てられ,当時は世界一高いタワーでした。
- リオではカヌースラロームの男子カナディアンシングルの種目で銅メダルを獲得。
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