オーラヴ5世 (ノルウェー王)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > オーラヴ5世 (ノルウェー王)の意味・解説 

オーラヴ5世 (ノルウェー王)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/15 19:54 UTC 版)

オーラヴ5世
Olav V
ノルウェー国王
オーラヴ5世
在位 1957年9月21日 - 1991年1月17日
祝祷式 1958年6月22日
ニーダロス大聖堂

全名
出生 (1903-07-02) 1903年7月2日
イギリス
イングランドノーフォークサンドリンガム・ハウス
死去 (1991-01-17) 1991年1月17日(87歳没)
 ノルウェーオスロホルメンコーレン
埋葬 1991年1月30日
 ノルウェーオスロアーケシュフース城
配偶者 マッタ・アヴ・スヴェーリエ
子女
家名 グリュクスブルグ家
父親 ホーコン7世
母親 マウド・アヴ・ストールブリタニア
宗教 キリスト教ルーテル教会
サイン
テンプレートを表示
オリンピック
ヨット
1928 6メートル級
1940年4月、ホーコン7世とともにシラカバの下に立つオーラヴ王太子。

オーラヴ5世ノルウェー語: Olav V1903年7月2日 - 1991年1月17日)は、ノルウェー国王(在位:1957年 - 1991年)。

生涯

デンマークフレデリク8世の次男であったデンマーク王子カールと、イギリスエドワード7世の三女モードの長男としてイギリスで生まれ、アレクサンデル(Alexander)と名付けられた。1905年に父がノルウェー王に選ばれ、ノルウェー風にホーコン7世を名乗った際、アレクサンデルも同じくノルウェー風にオーラヴ(Olav)と改名された。以後オーラヴは第一王位継承権者としてノルウェーで育てられた。

1924年にノルウェー陸軍士官学校を卒業した後、オックスフォード大学ベリオール・カレッジで法学と経済学を学んだ。1929年にスウェーデン国王オスカル2世の三男ヴェステルイェートランド公カールの次女で、父方の従姉にあたるマッタと結婚した。2人の間には1男2女、ラグンヒルアストリッドハーラル5世が生まれた。

アスリートとしても知られ、1928年のアムステルダムオリンピックではセーリング金メダルを獲得している。なおノルウェー代表唯一の金メダルだった。この他にスキージャンプも行っていた。

第二次世界大戦中は父王とともにイギリスに亡命しつつナチス・ドイツに抵抗し、ノルウェーの解放後に帰国した。1957年、父の死去により王位を継承した。

即位した後はその誠実な性格から「国民の王」として庶民から愛された。国王であるにもかかわらず自分で自動車を運転することを好み、自らハンドルを握りスキー場に向かう姿が良く見かけられた。

1973年のオイルショック時、ノルウェー国民は特定の週末の運転を禁止にすると定められた。それらの週末でも王族は運転が可能であったものの、自らが国民の模範であるべきとの信念を持っていた王は、運転禁止期間中にスキー場に向かう時は普通の国民と同じようにスキーウェアを着用し、スキー板を自分の肩に担ぎ、公共交通機関(鉄道)を利用してスキー場に向かった。そういった時もボディーガードをつけないことで知られており、のちにその理由をマスコミに問われた時、オーラヴ5世は「私には400万人のボディガード(当時のノルウェーの人口、すなわちノルウェー国民全員)がいたからね」と誇らしく答えた。

1968年、スキー界の発展に影響を及ぼした人物としてホルメンコーレン・メダルを受章した。

外部リンク

ノルウェー王室
先代
ホーコン7世
ノルウェー王
1957年 - 1991年
次代
ハーラル5世



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オーラヴ5世 (ノルウェー王)」の関連用語

オーラヴ5世 (ノルウェー王)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オーラヴ5世 (ノルウェー王)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオーラヴ5世 (ノルウェー王) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS