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オマー・ナルバエス (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/05 06:19 UTC 版)

オマー・ナルバエス
Omar Narváez
ヒューストン・アストロズ(マイナー)
ニューヨーク・メッツ時代
(2023年3月26日)
基本情報
国籍 ベネズエラ
出身地 アラグア州マラカイ
生年月日 (1992-02-10) 1992年2月10日(33歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 捕手
プロ入り 2008年 インターナショナルFA
初出場 2016年7月17日
年俸 $8,000,000 (2023年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム  ベネズエラ
WBC 2023年

オマー・ダビド・ナルバエススペイン語: Omar David Narvaez[注釈 1]1992年2月10日 - )は、ベネズエラアラグア州マラカイ出身のプロ野球選手捕手)。MLBヒューストン・アストロズ傘下所属。右投左打。愛称はナルビーNarvy[2]

経歴

プロ入りとレイズ傘下時代

2008年タンパベイ・レイズと契約してプロ入り。

2009年に傘下のルーキー級ベネズエラン・サマーリーグ・レイズでプロデビュー。47試合に出場して打率.315、27打点、4盗塁を記録した。

2010年もルーキー級ベネズエラン・サマーリーグ・レイズでプレーし、46試合に出場して打率.308、1本塁打、20打点、3盗塁を記録した。

2011年アメリカ本土へ渡る。この年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・レイズでプレーし、47試合に出場して打率.221、15打点、1盗塁を記録した。

2012年アパラチアンリーグのルーキー級プリンストン・レイズ英語版でプレーし、43試合に出場して打率.304、1本塁打、16打点、4盗塁を記録した。

2013年はA-級ハドソンバレー・レネゲーズでプレーし、39試合に出場して打率.267、13打点を記録した。

ホワイトソックス時代

シカゴ・ホワイトソックス時代
(2017年5月5日)

2013年12月12日にルール・ファイブ・ドラフト(マイナーリーグ・フェイズ )でシカゴ・ホワイトソックスから指名され、移籍した。

2014年は傘下のA級カナポリス・インティミデイターズ英語版とA+級ウィンストン・セイラム・ダッシュ英語版でプレーし、2球団合計で85試合に出場して打率.285、2本塁打、36打点、3盗塁を記録した。

2015年はA+級ウィンストン・セイラムでプレーし、93試合に出場して打率.274、1本塁打、27打点、1盗塁を記録した。

2016年はAA級バーミングハム・バロンズで開幕を迎え、AAA級シャーロット・ナイツを経て、7月6日にメジャー初昇格を果たした[3]。7月17日のロサンゼルス・エンゼルス戦にて「9番・捕手」で先発出場してメジャーデビュー。3回表の初打席でジェレッド・ウィーバーから初安打となる二塁打を放ち、直後のアダム・イートンの適時打で初得点も記録した[4]。この年メジャーでは34試合に出場して打率.267、1本塁打、10打点を記録した[5]

2017年は90試合に出場して打率.277、2本塁打、14打点を記録した[5]

2018年は97試合に出場して打率.275、9本塁打、30打点を記録した[5]

マリナーズ時代

シアトル・マリナーズ時代
(2019年5月5日)

2018年11月30日にアレックス・コロメとのトレードで、シアトル・マリナーズへ移籍した[6]

2019年は132試合に出場して打率.278、22本塁打、55打点を記録した[5]

ブルワーズ時代

2019年12月5日にアダム・ヒル英語版、2020年のMLBドラフト指名権とのトレードで、ミルウォーキー・ブルワーズへ移籍した[7]

2021年7月10日に辞退した選手の代替選手として、自身初めてとなるオールスターゲームに選出された[8]。7月13日に開催されたオールスターゲームでは6回表に捕手で先発出場していたフィリーズのJ.T.リアルミュートに変わって途中出場した[9]。9回裏にホワイソックスのリアム・ヘンドリックスから安打を記録した[9]

2022年オフの11月6日にFAとなった[10]

メッツ時代

2022年12月22日にニューヨーク・メッツと2年総額1500万ドルの契約を結んだ[11][12]

2023年は4月6日に左ふくらはぎの肉離れのため故障者リスト入りしたが[13]、6月5日に復帰後は控え捕手として49試合に出場した[5]

2024年は開幕から28試合に出場したが、打率.154、本塁打0、5打点と結果を残せず[5]、5月31日にルイス・トレンズの獲得に伴いDFAとなり[14]、6月5日に自由契約となった[15]

アストロズ傘下時代

2024年6月26日にヒューストン・アストロズとマイナー契約を結び、同日中にAAA級シュガーランド・スペースカウボーイズに配属された[16]。ただ、アストロズではメジャーに昇格することは出来ず、オフの11月4日にFAとなった[5]

ホワイトソックス復帰

2025年1月10日にシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加した[17]。しかし、思うようにアピールすることが出来ず、3月24日に一度は自由契約となったが[18]、4月1日にマイナー契約で契約を結び直し、4日にAA級バーミングハムに配属され[5]、10日にフアン・カレラ英語版と入れ替わってジョシュ・パラシオスと共にメジャー昇格を果たした[19]。昇格後は11日に行われた本拠地でのボストン・レッドソックス戦で3打点を挙げたものの[20]、以降の試合ではこの試合を含めて7打数2安打にとどまり、17日にエドガー・クエロの昇格に伴いDFAとなり[21]、20日にFAとなったものの[22]、23日にマイナー契約で契約を結び直し、同日中にAAA級シャーロットに配属された[5][23]

アストロズ傘下時代

2025年6月4日、ヒューストン・アストロズとマイナー契約を結んだ。

選手としての特徴

2019年にはフレーミングで-10.4点を記録したが、これは当該シーズンのMLBで550イニング以上捕手を務めた全選手の中でワースト2位の記録であった。アメリカ合衆国の放送局「CBSスポーツ」はチームメイトの菊池雄星が思うような活躍を果たせなかったことについてフレーミングに恵まれなかったことを指摘していた[24]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2016 CWS 34 117 101 13 27 4 0 1 34 10 0 0 0 2 14 1 0 14 0 .267 .350 .337 .687
2017 90 295 253 23 70 10 0 2 86 14 0 0 3 0 38 1 1 45 8 .277 .373 .340 .713
2018 97 322 280 30 77 14 1 9 120 30 0 2 2 0 38 1 2 65 5 .275 .366 .429 .794
2019 SEA 132 482 428 63 119 12 0 22 197 55 0 0 0 3 47 1 4 92 5 .278 .353 .460 .813
2020 MIL 40 126 108 8 19 4 0 2 29 10 0 0 0 0 16 0 2 39 1 .176 .294 .269 .562
2021 123 445 391 54 104 20 0 11 157 49 0 0 0 6 41 3 7 84 13 .266 .342 .402 .743
2022 84 296 262 21 54 12 1 4 80 23 0 0 1 1 29 1 3 57 4 .206 .292 .305 .597
2023 NYM 49 146 128 12 27 5 0 2 38 7 0 0 1 3 14 0 0 27 1 .211 .283 .297 .580
2024 28 69 65 4 10 2 0 0 12 5 0 0 1 0 3 0 0 12 2 .154 .191 .185 .376
MLB:9年 677 2298 2016 228 507 83 2 53 753 203 0 2 8 15 240 8 19 435 39 .251 .334 .374 .708
  • 2024年度シーズン終了時

ポストシーズン打撃成績



















































2020 MIL NLWC 2 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000
2021 NLDS 3 8 8 0 3 1 0 0 4 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 .375 .375 .500
出場:2回 5 9 9 0 3 1 0 0 4 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 .333 .333 .444
  • 2024年度シーズン終了時

WBCでの打撃成績

















































2023 ベネズエラ 2 4 4 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .250 .250 .250

年度別守備成績



捕手(C) 一塁(1B) 二塁(2B)














































2016 CWS 34 253 11 2 0 .992 1 25 23 2 .080 - -
2017 83 513 36 6 2 .989 6 68 52 16 .235 1 5 0 1 0 .833 -
2018 85 578 40 7 3 .989 12 87 66 21 .241 - -
2019 SEA 98 712 34 6 3 .992 3 71 58 13 .183 - 1 1 0 0 0 1.000
2020 MIL 39 333 9 3 1 .991 0 23 16 7 .304 - -
2021 111 1005 52 6 2 .994 5 79 62 17 .215 - 1 0 0 0 0 ----
2022 83 704 32 5 3 .993 5 45 35 10 .222 - -
2023 NYM 47 355 15 5 3 .987 2 52 46 6 .115 - -
2024 28 184 4 5 3 .974 0 35 33 2 .057 - -
MLB 608 4637 233 45 20 .991 34 485 391 94 .194 1 5 0 1 0 .833 2 1 0 0 0 1.000
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

背番号

  • 38(2016年 - 2018年)
  • 22(2019年、2025年 - 同年途中)
  • 10(2020年 - 2022年)
  • 2(2023年 - 2024年)

代表歴

脚注

  1. ^ スペイン語の発音記号変換ツール”. easypronunciation.com. 2021年6月6日閲覧。
  2. ^ Sox Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年8月30日閲覧
  3. ^ https://twitter.com/whitesox/status/750751410682290181
  4. ^ Pujols' 2 HRs power Angels past White Sox 8-1 for sweep
  5. ^ a b c d e f g h i MLB公式プロフィール参照。
  6. ^ White Sox acquire pitcher Alex Colomé from Seattle in exchange for catcher Omar Narváez” (英語). MLB.com (2018年11月30日). 2019年2月7日閲覧。
  7. ^ Adam McCalvy (2019年12月5日). “Brewers deal for hard-hitting backstop Narváez” (英語). MLB.com. 2019年12月6日閲覧。
  8. ^ Brian Murphy (2021年7月11日). “ASG subs bring number of 1st-timers to 40” (英語). MLB.com. 2021年7月18日閲覧。
  9. ^ a b Adam McCalvy, Do-Hyoung Park (2021年7月14日). “Burnes, Peralta anchor Brewers at ASG” (英語). MLB.com. 2021年7月29日閲覧。
  10. ^ 131 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (2022年11月6日). 2022年11月14日閲覧。
  11. ^ METS SIGN ALL-STAR CATCHER OMAR NARVÁEZ” (英語). MLB.com. 2022年12月23日閲覧。
  12. ^ Mets Sign Omar Narvaez” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年12月23日閲覧。
  13. ^ Darragh McDonald (2023年4月5日). “Omar Narváez Out 8-9 Weeks With Calf Strain”. MLB Trade Rumors. 2024年6月6日閲覧。
  14. ^ Steve Adams (2024年5月31日). “Mets To Designate Omar Narvaez, Acquire Luis Torrens, Option Brett Baty, Christian Scott”. MLB Trade Rumors. 2024年6月6日閲覧。
  15. ^ Steve Adams (2024年6月5日). “Mets Release Omar Narvaez, Jorge Lopez”. MLB Trade Rumors. 2024年6月6日閲覧。
  16. ^ Steve Adams (2024年6月26日). “Astros, Omar Narvaez Agree To Minor League Deal”. MLB Trade Rumors. 2025年1月11日閲覧。
  17. ^ Darragh McDonald (2025年1月10日). “White Sox Sign Omar Narvaez To Minor League Deal”. MLB Trade Rumors. 2025年1月11日閲覧。
  18. ^ Darragh McDonald (2025年3月24日). “White Sox Release Omar Narvaez, Reassign Chase Meidroth” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年4月22日閲覧。
  19. ^ Steve Adams (2025年4月10日). “White Sox Select Joshua Palacios, Omar Narvaez; Release Juan Carela” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年4月22日閲覧。
  20. ^ Boston Red Sox vs Chicago White Sox Box Score, April 11, 2025” (英語). Baseball-Reference.com. 2025年4月22日閲覧。
  21. ^ Steve Adams (2025年4月17日). “White Sox Designate Omar Narvaez For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年4月22日閲覧。
  22. ^ Steve Adams (2025年4月21日). “Omar Narvaez Elects Free Agency” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年4月22日閲覧。
  23. ^ Anthony Franco (2025年4月23日). “White Sox Re-Sign Omar Nartvaez To Minor League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年4月24日閲覧。
  24. ^ 菊池雄星、昨季の不振は捕手のせい? 鍵握る“フレーミング”「今年はずっと良くなる」”. Full-Count (2020年5月24日). 2020年5月26日閲覧。

注釈

  1. ^ スペイン語発音: [o.ˈmaɾ ða.ˈβið naɾ.βa.ˈes][1]

出典

関連項目

外部リンク



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