カルロス・ヘルナンデス_(右投手)とは? わかりやすく解説

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カルロス・ヘルナンデス (右投手)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/21 13:14 UTC 版)

カルロス・へルナンデス
Carlos Hernández
デトロイト・タイガース
2023年5月30日
基本情報
国籍 ベネズエラ
出身地 ボリーバル州グアヤナ
生年月日 (1997-03-11) 1997年3月11日(28歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
250 lb =約113.4 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2016年 アマチュアFA
初出場 2020年9月1日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴
国際大会
代表チーム ベネズエラ
WBC 2023年

カルロス・エドゥアルド・ヘルナンデスCarlos Eduardo Hernández[注 1]1997年3月11日 - )は、ベネズエラボリーバル州グアヤナ出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBデトロイト・タイガース所属。

経歴

プロ入りとロイヤルズ時代

2016年7月19日に国際フリーエージェントカンザスシティ・ロイヤルズと契約金1.5万ドルで契約してプロ入り[3]

2017年ルーキー級パイオニアリーグバーリントン・ロイヤルズ英語版でプロデビュー。この年は12試合(うち先発11)に登板し、1勝4敗、防御率5.49を記録した。

2018年はA級レキシントン・レジェンズで15試合に先発登板し、6勝5敗、防御率3.29を記録した[4][5]

2019年スプリングトレーニングで肋骨を疲労骨折し、初登板が6月に遅れた[6]。ルーキー級アリゾナリーグ・ロイヤルズ英語版、ルーキー級バーリントン、A級レキシントンの3チーム合計で15試合に先発登板し、3勝5敗、防御率5.31を記録した[7][8]。シーズン終了後の11月20日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐためにメジャー契約を結び、40人枠に追加した[9]

2020年は3月にA+級ウィルミントン・ブルーロックスに配属されたが、新型コロナウイルスの感染拡大のためマイナーリーグが開催中止となったため、T-ボーンズ・スタジアム英語版で行われたロイヤルズのトレーニングサイトで練習を重ねた。9月1日にメジャー昇格し、同日に行われたクリーブランド・インディアンス戦で救援登板してメジャーデビュー。3.2回を投げて無失点に抑えた[10]。この年はメジャーで5試合(先発3試合)に登板して0勝1敗、防御率4.91、13奪三振を記録した[11]

2021年は前半に2回のマイナー落ちを経験したが、7月下旬からは先発ローテーションに定着し[12]、24試合(先発11試合)に登板して6勝2敗、防御率3.68の成績を記録した[11]

2022年は27試合(先発7試合)に登板したが、0勝5敗1ホールドとプロ入り以来初の未勝利に終わった。また、防御率も7.39と大幅に悪化した[11]

2023年はシーズン開幕前の3月に開催された第5回WBCベネズエラ代表に選出された[13]。このシーズンからは中継ぎに転向した。8月1日に本拠地カウフマン・スタジアムで行われた交流戦ニューヨーク・メッツ戦にてニック・ウィットグレンの後を受けて、6番手で登板。この試合では1回を投げてフランシスコ・アルバレスに勝ち越しとなる2点本塁打を浴びるなど自身の役割は果たせかったものの、チームがその裏にボビー・ウィット・ジュニアMJ・メレンデスのタイムリーで同点に追いついた後、2死満塁からマイケル・マッシーの打席で相手投手のジョシュ・ウォーカー英語版がこの年から導入されたピッチクロック違反を犯したことにより、『サヨナラボーク』となって逆転サヨナラ勝ちをおさめた為、2年ぶりに勝利投手となった[14]。ただ、勝星はこの1勝のみに終わった。最終成績は67試合(先発4試合)に登板して1勝10敗と2年連続の負け越しとなったものの、防御率は5.27と前年より良化した[11]。また、プロ初セーブを含む4セーブ17ホールドを記録した[11]

2024年は27試合に登板して0勝1敗1ホールドを記録した一方で、防御率は自身最高となる3.30を記録した[11]

フィリーズ時代

2025年3月23日にウェイバー公示を経て、フィラデルフィア・フィリーズへ移籍した[15]。しかし、6月11日にマイケル・メルカドの復帰に伴って、DFAとなった[16]。フィリーズでは25試合に登板して1勝と1ホールドを記録したものの、防御率は5.26とあまり良い成績とはいえなかった[11]

タイガース時代

2025年6月16日にウェイバー公示を経て、デトロイト・タイガースに移籍した[17]。移籍後は、前日DFAとなったジョン・ブレッビアと入れ替わる形で40人枠入りした[17]

選手としての特徴

投球データ(2021年レギュラーシーズン)
球種 割合 平均球速 最高球速
% mph km/h mph km/h
フォーシーム 48.5 97.1 156.3 100.9 162.4
カーブ 18.6 81.7 131.5 86.2 138.7
スライダー 16.3 85.3 137.3 89.1 143.4
チェンジアップ 9.2 86.5 139.2 91.3 146.9
シンカー 7.3 97.4 156.8 100.2 161.3

平均97.1mph(約156.3km/h)のフォーシームが投球の約半分を占める。変化球はカーブスライダーが中心で、稀にチェンジアップを投げる。

直球の最速は、2023 ワールド・ベースボール・クラシックアメリカ戦で計測した101.5mph(約163.3km/h)[18]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2020 KC 5 3 0 0 0 0 1 0 0 .000 67 14.2 19 4 6 0 1 13 0 0 9 8 4.91 1.71
2021 24 11 0 0 0 6 2 0 0 .750 358 85.2 69 7 41 1 4 74 6 1 36 35 3.68 1.28
2022 27 7 0 0 0 0 5 0 1 .000 266 56.0 72 7 31 1 1 35 3 0 48 46 7.39 1.84
2023 67 4 0 0 0 1 10 4 17 .091 300 70.0 62 10 31 1 1 77 5 2 43 41 5.27 1.33
2024 27 0 0 0 0 0 1 0 1 .000 129 30.0 24 1 16 0 1 27 1 0 14 11 3.30 1.33
2025 PHI 25 0 0 0 0 1 0 0 1 1.000 123 25.2 32 4 13 1 2 23 1 0 16 15 5.26 1.75
MLB:5年 150 25 0 0 0 7 19 4 19 .269 1120 256.1 246 29 125 3 8 226 15 3 150 141 4.95 1.45
  • 2024年度シーズン終了時

WBCでの投手成績










































2023 ベネズエラ 2 0 0 0 0 11 2.2 3 0 0 0 0 5 0 0 0 0 0.00

年度別守備成績



投手(P)












2020 KC 5 0 0 1 0 .000
2021 24 4 8 1 2 .923
2022 27 3 6 0 0 1.000
2023 67 0 6 0 0 1.000
2024 27 1 1 0 0 1.000
MLB 150 8 21 2 2 .935
  • 2024年度シーズン終了時

背番号

  • 71(2020年)
  • 43(2021年 - 2024年)
  • 35(2025年 - 同年6月10日)

代表歴

脚注

  1. ^ スペイン語の発音記号変換ツール”. easypronunciation.com. 2020年9月14日閲覧。
  2. ^ 英語のIPA発音記号変換(アメリカ英語)”. tophonetics.com. 2020年9月14日閲覧。
  3. ^ Alec Lewis (2019年9月18日). “Royals' exit survey, minor-league pitchers: Evaluating the top prospects, players to watch”. The Athletic. 2019年11月18日閲覧。
  4. ^ RotoWire Staff (2019年6月26日). “Royals' Carlos Hernandez: Resumes action at rookie ball”. CBSスポーツ. 2019年11月18日閲覧。
  5. ^ Andrew Gruman (2018年8月4日). “Royals Name Minor League Players and Pitchers of the Month for July”. MLB.com. 2019年11月18日閲覧。
  6. ^ R.J. Anderson (2019年9月26日). “Kansas City Royals top prospect list 2020: Bobby Witt Jr., No. 2 pick in 2019 draft, leads the pack”. CBS Sports. 2019年11月18日閲覧。
  7. ^ Alec Lewis (2019年11月18日). “Who will the Royals protect in the Rule 5 draft? Foster Griffin has made his case”. The Athletic. 2019年11月18日閲覧。
  8. ^ Shlomo Sprung (2019年9月10日). “Hernandez puts Legends on brink of title”. MiLB.com. 2019年11月18日閲覧。
  9. ^ Royals add four players to 40-man roster; Bonifacio, Dini among four DFA'd”. Fox Sports Kansas City (2019年11月20日). 2019年11月20日閲覧。
  10. ^ Lynn Worthy (2020年9月2日). “Royals’ Matt Harvey chased from the game in the second inning as Indians win in a rout”. The Kansas City Star. 2020年9月14日閲覧。
  11. ^ a b c d e f g MLB公式プロフィール参照。
  12. ^ Carlos Hernandez 2021 Minor Leagues Game Logs & Splits”. Baseball-Reference.com. 2022年5月21日閲覧。
  13. ^ Feinsand, Mark (2024年2月10日). “2 MVPs, a ROY, the AL batting champ ... Venezuela has it all” (英語). MLB.com. 2025年7月21日閲覧。
  14. ^ New York Mets vs Kansascity Royals Box Score, August 1, 2023” (英語). Baseball-Reference.com. 2025年3月24日閲覧。
  15. ^ Nick Deeds (2025年3月23日). “Royals Outright Nick Pratto, Nelson Velazquez; Phillies Claim Carlos Hernandez” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年3月24日閲覧。
  16. ^ Steve Adams (2025年6月11日). “Phillies Designate Carlos Hernandez For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年6月17日閲覧。
  17. ^ a b Darragh McDonald (2025年6月16日). “Tigers Claim Carlos Hernandez” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年6月17日閲覧。
  18. ^ Baseball Savant - Statcast Game Feed & Advanced Metrics” (英語). baseballsavant.com. 2023年3月25日閲覧。

注釈

  1. ^ スペイン語発音: [ˈkaɾ.los e.ˈðwaɾ.ðo ɛɾ.ˈnãn̪.des][1], 英語発音: /ˈkɑrloʊs ɛˈdwɑrdoʊ hɚˈnændɛz/[2]

出典

関連項目

外部リンク




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