オニオコゼ亜科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 07:45 UTC 版)
オニオコゼ亜科 Synanceiinae 3族9属35種。オニオコゼ科 Synanceiidae として分類されることもある。体部の鱗を欠く(側線鱗は皮膚に埋もれる)。頭部が大きく、浮き袋をもたない。背鰭の棘条は毒腺と連続し、致死性の高い強力な神経毒が分泌される。砂地に体を埋もれさせたり、岩に擬態したりする習性があり、分布域では特に注意が必要な魚類である。ヒメオコゼ族 Minoini 1属11種。インド洋から西部太平洋にかけての砂泥底に生息し、比較的深い海域(420m程度)まで分布する。胸鰭の最後の軟条が遊離し、これを利用して海底を歩くように移動する。各鰭の軟条は分枝しない。体は滑らか。ヒメオコゼ属 Minous オニオコゼ族 Choridactylini オニオコゼなど2属14種。分布範囲はインド太平洋の沿岸から水深90mまで。鱗は皮膚に埋もれ、いぼ状の突起となって全身を覆う。胸鰭に2-3本の遊離軟条をもち、ほとんどの軟条は分枝する。オニオコゼ属 Inimicus Choridactylus 属 オニダルマオコゼ族 Synanceini オニダルマオコゼなど6属10種。全身がこぶで覆われ、岩に擬態する。胸鰭に遊離軟条はない。ほとんどの種類は上向きの口と眼をもつ。オニダルマオコゼ属 Synanceia ダルマオコゼ属 Erosa 他4属
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