オスリャービャ (フリゲート)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > オスリャービャ (フリゲート)の意味・解説 

オスリャービャ (フリゲート)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 02:05 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
オスリャービャ
Ослябя
オスリャービャ
艦歴
起工 1857年3月3日 オフチンスコエ海軍工廠
進水 1860年8月8日
就役 1861年
所属 ロシア帝国海軍バルト艦隊
退役 1874年10月19日
要目
艦種 フリゲート
艦級 オスリャービャ級
排水量 2976 t[1]
全長 70.1 m[2]
全幅 14.15 m[3]
喫水[4] 艦首 5.6 m
艦尾 6.2 m
機関 水平機関 1 基
ボイラー 4 基
出力 890 nhp[5]
スクリュー 1 基
速力 9.7 kn[6]
航続距離 1100
乗員 士官 37 名
水兵 445 名
武装 15口径196 mm 1 門
13口径196 mm砲No.2 26 門
173 mm砲 22 門
装甲 なし

オスリャービャ(ロシア語:Ослябяアスリャービャ)は、ロシア帝国の建造したスクリューフリゲート(Винтовой фрегат)である。艦名はクリコヴォの戦いにおけるロシアの英雄「ロジオン・オスリャービャ」に因んだもので、同時期に建造されたペレスヴェートと対になるものである。[7]

概要

クリミア戦争の経験から、1850年代後半、ロシア帝国海軍蒸気化・スクリュー化した軍艦の整備を急ぐようになった。艦隊の中堅となる新しいスクリューフリゲートに関しては、1858年にスクリューフリゲート・ゲネラール=アドミラールがアメリカ合衆国進水し、一方、フランスではスクリューフリゲート・スヴェトラーナが進水した。

これに続いて発注されたのが、45門艦オスリャービャと51門艦ペレスヴェート、57門艦オレークであった。この3 隻はロシア国内で建造され、最初に起工したのがオスリャービャであった。

オスリャービャは1857年3月3日[8]サンクトペテルブルクのオフチンスコエ海軍工廠で起工した。1860年8月8日に進水し、1861年に竣工してバルト艦隊へ編入された。

搭載する蒸気機関は460 公称馬力(nhp)[9]で、サンクトペテルブルクのカルル・イ・マクフェルソン工場で1860年に製作されたものであった。1947年生まれのロシアの軍事歴史家アレクサンドル・シロコラートの研究によれば、1862年から1868年の間、オスリャービャの上層甲板には60 ポンドNo.1が1 門、No.2が6 門、閉鎖砲座にはNo.2が28 門搭載されていたとされる。

1863年7月から1864年7月にかけては、ステパン・レソーフスキイ海軍大将指揮下の「示威遠征艦隊」に参加して南北戦争中のニューヨークに赴き、大陸へのイギリスとフランスによる海上輸送の妨害任務に就いた。この艦隊はいずれも蒸気船で編成され、スクリューフリゲート・アレクサンドル・ネフスキーを旗艦に、オスリャービャ、ペレスヴェート、コルベットのヴァリャーク、ヴィーチャシ、クリッパーのアルマースが参加していた。

1874年10月19日には海軍を退役し、武装解除の上、売却・解体された。

関連項目

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ S・S・ベーレジュヌイの研究によれば3837 t。
  2. ^ S・S・ベーレジュヌイの研究によれば76.5 m。
  3. ^ S・S・ベーレジュヌイの研究によれば15.24 m。
  4. ^ S・S・ベーレジュヌイの研究によれば6.48 m。
  5. ^ S・S・ベーレジュヌイの研究によれば1741 馬力。
  6. ^ S・S・ベーレジュヌイの研究によれば10 kn。
  7. ^ 15世紀の物語『ママイの大合戦についての伝説(Сказание о Мамаевом побоище)』によれば、モスクワ大公ドミートリイ・ドンスコイに仕えたボヤーリン(世襲貴族)であったロジオン・オスリャービャとアレクサンドル・ペレスヴェートは同郷人であり、ともに至聖三者聖セルギイ大修道院の修道士であったが、クリコヴォの戦いに参加し活躍したと伝えられる。ロシア海軍の艦艇では、この2人の名は対になって艦名に用いられることが多い。
  8. ^ 公式には1857年12月22日とされている。
  9. ^ 指示馬力(ihp)では890 馬力。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オスリャービャ (フリゲート)」の関連用語

オスリャービャ (フリゲート)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オスリャービャ (フリゲート)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオスリャービャ (フリゲート) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS