オゴノリ Gracilaria vermiculophylla (Ohmi) Papenfuss
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からだは紐のように細い円柱状で,不規則に分枝し,からだの一方から先のとがった細い枝を密に出す。枝の基部は軽くくびれる。触った時の感触は柔らかい。夏になると体に直径0.5~1mmのつぶ状の嚢果をつける。生体は濃い褐色~緑がかった褐色であるが,押し葉標本にすると黒っぽくなる。
食品として利用されてきた歴史は長く,湯通しすると鮮やかな緑色になり,見た目も良いことから,刺身のツマや汁物の具などに使われたりする。また,マクサ・オバクサなどのテングサ類と同様に,煮て絞った抽出物は,寒天となり,ところてんなどの原料となる。オゴノリの寒天は工業用にも利用されている。毎年,春から夏にオゴノリを食べて中毒死する人が現れる(多くが女性らしい)。オゴノリ自体に毒は確認されておらず,クサフグの卵や有毒な渦鞭毛藻類が付着したためと考えられているが,やはり自分で採ってきて食す場合には注意が必要である。
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