オオアワダチソウとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 生物 > 植物名 > オオアワダチソウの意味・解説 

大泡立草

読み方:オオアワダチソウ(ooawadachisou)

キク科多年草園芸植物

学名 Solidago gigantea var.leiophylla


オオアワダチソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/26 14:50 UTC 版)

オオアワダチソウ
オオアワダチソウ(2008年7月、福島県会津地方)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
: アキノキリンソウ属 Solidago
: オオアワダチソウ(広義)
Solidago gigantea
亜種 : オオアワダチソウ
S. g. subsp. serotina
学名
標準: Solidago gigantea Aiton subsp. serotina (Kuntze) McNeill (1973)[1]

広義: Solidago gigantea Aiton (1789)[2]

シノニム
和名
オオアワダチソウ(大泡立草)
英名
Giant goldenrod

オオアワダチソウ(大泡立草、学名: Solidago gigantea Aiton subsp. serotina)は、キク科アキノキリンソウ属多年草北アメリカ原産で、日本では外来種帰化植物)として全国に定着している。

分布

北アメリカ大陸を原産地とする[5]

日本(北海道から九州[6])やヨーロッパに移入分布する[7]

特徴

多年生の草本で、花茎の高さは50 - 150センチメートル (cm) になる[8]。茎は枝先に近い部分に微毛があるが、そのほかは無毛である[8]は茎に互生し、披針形で、上半分の縁には低い鋸歯が明確につく[8]。葉身の基部は細まって、短い葉柄に続く[8]。葉は無毛でざらつかない[8]

花期は7月から8月で[8]、茎の先端に黄色の小さなが集まって咲く。花序は枝がややまばらで、頭花の総苞の高さ4 - 5ミリメートル (mm) ほどで、舌状花の舌片の長さがセイタカアワダチソウよりも幅広く、雌蕊は花筒よりもわずかに飛び出す[8]

同属の帰化植物であるセイタカアワダチソウに似ているが、オオアワダチソウは背が低く、葉や茎がザラザラせず、花穂の先端部分が曲がる。花期(晩秋)も早く、セイタカアワダチソウが咲く頃には花期は終わっている[8]。セイタカアワダチソウのように大群落にもならない[5]。開花期の違いが明瞭であるので、夏期に野外で出会う花は、まずオオアワダチソウと思っても良い[8]

外来種問題

北米の原産であるが、渡来は明治中期とされる[8]。明治頃から庭園に植えられて栽培されていたものが、日本全国の荒地や河川敷などに広く野生化している[8][7]。そのほとんどは、セイタカアワダチソウのようには増えず、害草化には至っていない[8]。北海道ではセイタカアワダチソウよりも優占している[7]

希少植物が生育する礼文島では、本種の駆除が行われている[5]

外来生物法により要注意外来生物に指定されている。また、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されている[9]

脚注

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Solidago gigantea Aiton subsp. serotina (Kuntze) McNeill オオアワダチソウ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年8月4日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Solidago gigantea Aiton オオアワダチソウ(広義)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年8月4日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Solidago serotina Aiton オオアワダチソウ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年8月4日閲覧。
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Solidago gigantea Aiton var. leiophylla Fernald オオアワダチソウ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年8月4日閲覧。
  5. ^ a b c 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著)『決定版 日本の外来生物』平凡社、2008年4月21日。ISBN 978-4-582-54241-7 
  6. ^ オオアワダチソウ | 公益社団法人東京生薬協会”. www.tokyo-shoyaku.com. 2025年7月26日閲覧。
  7. ^ a b c オオアワダチソウ 国立環境研究所 侵入生物DB
  8. ^ a b c d e f g h i j k l 長田武正 1976, p. 59.
  9. ^ 村上 & 鷲谷 2002, p. 363.

参考文献

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オオアワダチソウ」の関連用語

オオアワダチソウのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オオアワダチソウのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオオアワダチソウ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS