ヒューマンカロリメーター(エネルギー代謝測定室)は、およそ15m2~20m2の部屋と空気中の酸素や二酸化炭素濃度、あるいは空気の容積などの測定機を備えた大掛かりな装置です。室内は机、ベッド、トイレ、ルームランナーなどが設置されており、ヒトの日常生活をシミュレーションできるように工夫されています。
被験者が室内に滞在している間、生体内では酸素を利用し二酸化炭素を産生するという反応が生じており、それによる室内のガス濃度の変化からエネルギー消費量を測定しています。このような測定原理に基づく方法は間接熱量測定法と呼ばれています。わが国では、全国に4か所、計7台ものヒューマンカロリメーターがすでに設置されています。一般的に、この装置の測定精度は室内での6時間のアルコール燃焼試験による理論値のエネルギー消費量と実際に測定したエネルギー消費量との誤差が1%未満とされており、非常に優れています。 しかしながら、ヒューマンカロリメータ-を用いたエネルギー消費量の測定は室内に限定されるため、個人の生活実態を反映した日常のエネルギー消費量が必ずしも反映されません。したがって、この装置は様々な条件(活動内容、食事、室内環境)下でのエネルギー消費量の測定や、他の評価法の妥当性の検討に利用されます。
ヒューマンカロリメータ-
別名:エネルギー代謝測定室
【英】:Human calorimeter
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