エジプトへの逃避 (エル・グレコ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/01 13:59 UTC 版)
『エジプトへの逃避』(エジプトへのとうひ、西: La huida a Egipto、英: The Flight into Egypt) は、ギリシア・クレタ島出身のマニエリスム期のスペインの巨匠エル・グレコがヴェネツィア滞在時の1570年頃に制作した板上の油彩画である。聖家族の「エジプトへの逃避」を主題としている作品で、技法やダイナミックな構図は画家のイタリア絵画修業時代初期の特徴を示している。ヴェネツィア派の技巧が駆使されており、かつてティントレットかヤコポ・バッサーノの作品だと考えられていた[1]。細密画にも近いサイズは画家の作品としては例外的である[2]。最初に作品が記されたのは1682年のことで、当時は第7代カルピオ侯爵ガスパール・メンデス・デ・アロ (1629-1687年) のローマの住居であったヴィーニャ宮殿に所蔵されていた。作品は現在、マドリードのプラド美術館に所蔵されている[3]。
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