ウッチ国際園芸博覧会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/27 23:29 UTC 版)
| EXPO 2029 | |
|---|---|
| 概要 | |
| BIE区分 | 国際園芸博覧会 | 
| 名称 | ウッチ国際園芸博覧会 | 
| 標語 | Nature of the City(都市の自然) | 
| 主な建築物 | 新都市公園ゾーン、展示館、再生緑地エリアなど | 
| 面積 | 約80 ha | 
| 観客数 | 約450万人(予定)[1] | 
| 運営者 | Expo 2029 Łódź Organising Committee(ウッチ市、ポーランド政府、AIPHほか) | 
| 出展者 | |
| 国数 | 未定 | 
| 団体数 | 国際園芸生産者協会(AIPH) | 
| 会場 | |
| 国 |   | 
    
| 都市 | ウッチ | 
| 会場 | ウッチ市中心部(3つの主要公園を結ぶ再開発区域) | 
| 経緯 | |
| 立候補 | 2018年 | 
| 選出 | 2019年(AIPH承認) | 
| 初日 | 2029年4月(予定) | 
| 最終日 | 2029年9月(予定) | 
| 登録博覧会 | |
| 前回 | 大阪関西国際博覧会(大阪市) | 
| 次回 | リヤド国際博覧会(リヤド) | 
| 認定博覧会 | |
| 前回 | ベオグラード国際博覧会(ベオグラード) | 
| 園芸博覧会 | |
| 前回 | 横浜国際園芸博覧会(横浜市) | 
| 次回 | コーラート国際園芸博覧会(コーラート) | 
ウッチ国際園芸博覧会(ウッチこくさいえんげいはくらんかい、英語: Horticultural EXPO 2029 Łódź)は、ポーランドのウッチで2029年に開催予定の国際園芸博覧会(万国博覧会事務局・国際園芸生産者協会公認)である。テーマは「Nature of the City(都市の自然)」で、都市環境と緑地再生、持続可能な開発を中心に据えている。当初は2024年に開催予定だったが、延期された。
概要
この博覧会は、ポーランドで初めて開催される国際園芸博覧会(A1クラス)であり、中央ヨーロッパ地域における都市再生・環境政策のモデルケースとして注目されている。
開催の背景
ウッチ市は19世紀に発展した工業都市であるが、20世紀後半の経済構造変化により多くの産業用地が廃墟化した。市当局はこれらの空間を再生し、緑化と文化の融合によって「持続可能な都市」への転換を目指している。
2019年、国際園芸生産者協会(AIPH)はウッチ市の申請を承認し、「Horticultural EXPO 2024 Łódź」としての開催を決定したが、その後の準備遅延とパンデミックの影響により、2029年開催へと延期された[2]。
会場
会場は、ウッチ市内にある3つの主要公園(「ジョゼフ・ピウスツキ公園」「3rd May Park」「Ruda Park」)を軸に構成され、廃線跡や緑道を利用して一体化される予定である。マスタープランは英国の設計事務所チャップマン・テイラー(Chapman Taylor)によって策定され、「都市の自然と人間の共生」を体感できるゾーン設計が提案されている[3]。
テーマ
「Nature of the City(都市の自然)」というテーマは、都市の中に失われた自然とのつながりを再発見し、気候変動・都市再生・健康的生活環境を促進することを目的としている。展示ゾーンは「都市の再緑化」「エネルギーと水」「人と自然」「デジタルとガーデンデザイン」などのテーマ別に構成される予定である。
規模
博覧会の会場面積は約80ヘクタールで、期間中の来場者数は約450万人が見込まれている。会場の恒久施設は博覧会後もウッチ市の公共公園や文化施設として利用される予定である。
脚注
- ^ “World Horticultural Expo Łódź Masterplan”. Chapman Taylor. 2025年10月21日閲覧。
 - ^ “Łódź Horticultural Expo – Nature of the City”. PwC Central Europe. 2025年10月21日閲覧。
 - ^ “Chapman Taylor Designs the World Horticultural Expo’s Masterplan in Łódź”. ArchDaily (2020年10月5日). 2025年10月21日閲覧。
 
外部リンク
- ウッチ国際園芸博覧会のページへのリンク