アンディ・バンヘッケンとは? わかりやすく解説

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アンディ・バンヘッケン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/18 02:55 UTC 版)

アンディ・バンヘッケン
Andy Van Hekken
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 ミシガン州ホランド
生年月日 (1979-07-31) 1979年7月31日(45歳)
身長
体重
193 cm
90 kg
選手情報
投球・打席 左投右打
ポジション 投手
プロ入り 1998年 MLBドラフト3巡目でシアトル・マリナーズから指名
初出場 MLB/ 2002年9月3日
CPBL/ 2007年8月21日
KBO/ 2012年4月13日
NPB/ 2016年3月27日
最終出場 MLB/ 2002年9月27日
NPB/ 2016年7月8日
KBO/ 2017年9月29日
CPBL / 2018年10月14日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
獲得メダル
男子 野球
アメリカ合衆国
パンアメリカン競技大会
2011 野球

アンドリュー・ウィリアム・バン・ヘッケンAndrew William Van Hekken, 1979年7月31日 - )は、アメリカ合衆国ミシガン州ホランド出身の元プロ野球選手投手)。左投右打。

経歴

プロ入りとマリナーズ傘下時代

1998年のMLBドラフト3巡目でシアトル・マリナーズに指名され[1]、入団。

タイガース時代

1999年に、ブライアン・ハンターとのトレードでジェリー・アマドールと共にデトロイト・タイガースへ移籍した。

2002年9月3日のクリーブランド・インディアンス戦でメジャーデビュー。初登板にも関わらず、先発として完封勝利を記録した[2]。しかしメジャーでの勝利はこの1勝のみで、メジャーで投げたのもこのシーズンだけだった。2005年オフにタイガースを解雇。

誠泰時代

米独立リーグでプレーしていた2007年シーズン途中に、CPBL誠泰コブラズの入団テストを受験し合格。8月12日に正式に契約した。しかし僅か1勝に終わり、その年限りで退団。

誠泰退団後

誠泰退団後は、メキシカンリーグ独立リーグでプレーした[3]2011年10月には2011年パンアメリカン競技大会野球アメリカ合衆国代表に選出され[4]、銀メダルを獲得。

ネクセン時代

2011年12月22日にKBOネクセン・ヒーローズと契約。2012年は11勝をあげた。

2013年も先発ローテの柱として12勝をあげ、シーズンを通して活躍した。

2014年は、韓国プロ野球ではダニエル・リオス以来7年ぶりとなるシーズン20勝を記録し、自身初となる最多勝のタイトルを獲得。投手部門でゴールデングラブ賞も受賞した。

2015年は15勝を挙げ、2年連続チーム最多勝を記録。この年のシーズン終了後には、更なる飛躍を目指して日本球界入りを模索していた。

西武時代

2015年11月24日、ネクセンと埼玉西武ライオンズの間で保有権譲渡に関して合意がなされると[5]、12月8日に正式契約を結び、背番号は47に決まった[6]。1年契約で年俸は1億4,400万円[7]2016年1月29日に入団会見が行われた[8]

2016年の開幕を一軍で迎え[9]、3月27日の対オリックス・バファローズ戦に来日初登板・初先発したが、5回を投げて被安打6、奪三振6、与四球6、失点4(自責点3)で敗戦投手となった[10]。二軍での再調整を経て6月3日の対阪神タイガース戦に9番・投手で先発出場。3回表に来日初打席に立ったが、結果は見逃し三振だった[11]。16日の対広島東洋カープ戦では9番・投手で先発出場し、2回表に来日初安打(三塁内野安打)を放った[12]。しかし肝心の投球では開幕から不安定さを露呈し、韓国時代のような活躍はまったく見せられなかった。7月8日の対オリックス戦での先発登板で3回1/3を投げ4失点でKOされると[13]、翌9日には出場選手登録を抹消され[14]、15日に球団から戦力外とウェーバー公示が発表された[15]

ネクセン復帰

2016年7月22日、古巣・ネクセンが解雇したライアン・フィアベンドの代替選手としてバンヘッケンを獲得したことを発表した[16]。7月からの加入ながら、同年はネクセンで7勝を記録。再契約に成功し翌2017年は8勝を記録したが、高齢もあり同年限りで退団した。

統一時代

2018年8月25日CPBL統一ライオンズに入団、11年ぶりの台湾球界復帰となった。9月6日統一ライオンズ中信兄弟戦に出場し、6回無失点の好投でシーズン初勝利をマークした[17]。だがその後は成績が振るわず、オフに解雇された。

現役引退後

2023年7月よりミシガン州にあるカルヴァン大学英語版の投手コーチを務めている[18]

選手としての特徴

最速148km/hの直球(KBO時代に記録)を軸に[19]、揺れながら落ちるフォークの他、カーブを投げ[20]、特にフォークは落差と球速の違う3種類のものを投げ分けている[19]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2002 DET 5 5 1 1 0 1 3 0 0 .250 131 30.0 38 2 6 0 0 5 1 0 13 10 3.00 1.47
2007 誠泰 10 8 1 0 0 1 4 0 0 .200 196 46.1 44 4 9 0 1 29 3 0 27 18 3.50 1.14
2012 ネクセン 28 28 0 0 0 11 8 0 0 .579 716 170.0 166 16 60 1 3 132 11 0 68 62 3.28 1.33
2013 29 29 0 0 0 12 10 0 0 .545 705 161.2 178 11 58 0 10 137 11 1 78 67 3.73 1.46
2014 31 31 0 0 0 20 6 0 0 .769 788 187.0 193 9 53 0 3 178 6 2 81 73 3.51 1.32
2015 32 32 0 0 0 15 8 0 0 .652 825 196.2 190 14 67 1 1 193 16 0 92 79 3.62 1.31
2016 西武 10 10 0 0 0 0 4 0 0 .000 218 45.2 59 3 26 0 2 35 1 0 34 32 6.31 1.86
ネクセン 12 12 0 0 0 7 3 0 0 .700 287 72.0 55 10 19 0 5 81 1 0 29 27 3.38 1.03
2017 24 24 0 0 0 8 7 0 0 .533 591 138.1 140 13 42 0 2 139 4 0 68 58 3.77 1.32
MLB:1年 5 5 1 1 0 1 3 0 0 .250 131 30.0 38 2 6 0 0 5 1 0 13 10 3.00 1.47
CPBL:1年 10 8 1 0 0 1 4 0 0 .200 196 46.1 44 4 9 0 1 29 3 0 27 18 3.50 1.14
KBO:6年 156 156 0 0 0 73 42 0 0 .635 3912 925.2 922 73 299 2 24 860 49 3 416 366 3.56 1.32
NPB:1年 10 10 0 0 0 0 4 0 0 .000 218 45.2 59 3 26 0 2 35 1 0 34 32 6.31 1.86
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • 2017年度シーズン終了時

年度別打撃成績

















































O
P
S
2016 西武 10 4 3 0 1 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 2 0 .333 .333 .333 .666
NPB:1年 10 4 3 0 1 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 2 0 .333 .333 .333 .666

タイトル

KBO
  • 最多勝利:1回 (2014年)

表彰

KBO

記録

NPB投手記録
NPB野手記録

背番号

  • 50 (2002年)
  • 36 (2007年、2018年)
  • 22 (2012年 - 2015年、2016年7月28日 - 2017年)
  • 47 (2016年3月 - 7月22日)

登場曲

代表歴

  • 2011年パンアメリカン競技大会野球アメリカ合衆国代表

脚注

  1. ^ Seattle Mariners 1998 Draft Selections MLB.com (英語)
  2. ^ Benoit gets 7-inning save against O's Deseret News (英語) 2002年9月4日配信
  3. ^ https://www.baseball-reference.com/register/player.fcgi?id=vanhek001and
  4. ^ 2011 Pan Am Team Roster The Official Site of USA Baseball (英語) (2011年12月23日) 2015年11月27日閲覧
  5. ^ 新外国人選手保有権譲渡合意のお知らせ 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト 2015年11月24日配信
  6. ^ アンディ・バンヘッケン投手との契約合意についてのお知らせ 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト 2015年12月8日配信
  7. ^ 西武 新助っ投発表 韓国で最多勝のバンヘッケン スポニチ Sponichi Annex 2015年12月9日掲載
  8. ^ アンディ・バンヘッケン投手入団会見 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト 2016年1月29日配信
  9. ^ 2016年 開幕登録選手発表! 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト 2016年3月23日配信
  10. ^ 2016年3月27日 埼玉西武 対 オリックス 成績詳細 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト
  11. ^ 2016年6月3日 阪神 対 埼玉西武 成績詳細 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト
  12. ^ 2016年6月16日 広島 対 埼玉西武 成績詳細 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト
  13. ^ 2016年7月8日 埼玉西武 対 オリックス 成績詳細 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト
  14. ^ 公示(出場選手登録・抹消) 2016年7月 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト
  15. ^ 埼玉西武ライオンズ選手契約について 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト2016年7月15日配信
  16. ^ 투수 앤디 밴 헤켄 영입 (朝鮮語) ネクセン・ヒーローズ オフィシャルサイト
  17. ^ 統一獅洋投安狄回鍋初登板 6局無失分奪首勝 中央社
  18. ^ Calvin Baseball Hires Andy Van Hekken as Pitching Coach”. Calvin University (2023年7月21日). 2025年5月24日閲覧。
  19. ^ a b [WS 스카우팅리포트]밴헤켄, 투구의 44%는 스플리터 (朝鮮語) 中央日報 2015年10月7日掲載
  20. ^ トム・クルーズ似のバンヘッケンは元オリ星野タイプ 日刊スポーツ 2016年2月17日紙面から

関連項目

外部リンク


アンディ・バンヘッケン(2012-2015,2016-2017)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 23:52 UTC 版)

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埼玉西武ライオンズ

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