ゲーリー・ラスとは? わかりやすく解説

ゲーリー・ラス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 15:56 UTC 版)

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ゲーリー・ラス
Gary Rath
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 ミシシッピ州ガルフポート
生年月日 (1973-01-10) 1973年1月10日(49歳)
身長
体重
188 cm
84 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 1994年 MLBドラフト2巡目
初出場 MLB / 1998年6月2日
KBO / 2001年
NPB / 2003年5月9日
CPBL / 2007年3月17日
最終出場 MLB / 1999年6月22日
KBO / 2008年4月20日
NPB / 2005年9月27日
CPBL / 2007年8月26日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アルフレッド・ゲーリー・ラス・ジュニアAlfred Gary Rath Jr., 1973年1月10日 - )は、アメリカ合衆国ミシシッピ州出身の元プロ野球選手投手)。左投左打。韓国球界での登録名は「레스」(ラス)。台湾球界での登録名は「銳斯」。

経歴

ミシシッピ州立大学から1994年にドラフト2位でロサンゼルス・ドジャースに入団。のちミネソタ・ツインズに移籍するが、メジャーでは勝利を挙げることは出来なかった。

2001年に、シーズン途中で退団したマーティー・ジャンゼンの代役として韓国プロ野球起亜タイガースに入団。オフにトレードで斗山ベアーズに移籍し、2002年は16勝を記録。

2003年に日本の読売ジャイアンツに入団。故障で出遅れ開幕一軍を逃した。その後一軍に昇格すると5月9日の中日ドラゴンズ戦に来日初先発し、勝ちはつかなかったが7回無失点に抑えた。次の16日の阪神タイガース戦では8回無失点に抑え来日初勝利を挙げた。しかしその後7月12日の阪神戦で失策絡みではあるものの、2回持たず10失点(自責点は2)と火だるまになったり、危険球退場などで調子を大きく崩し先発ローテーション定着とはならず13試合、3勝4敗、防御率4.14の成績しか挙げられずオフに解雇された。

2004年に斗山に復帰し、17勝を挙げ最多勝投手となった。

2005年パ・リーグに新規参入した東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。選手層の薄いチーム事情から先発を任されるがボーク癖が直らず6月までに未勝利に陥り6連敗を喫する。7月13日オリックス・バファローズ戦で5回2/3を投げて3失点で楽天入団後初勝利を挙げた。7月は3連勝を記録し、チーム初の月間勝ち越しの立役者となった。しかし、シーズンを通しての勝ち星は7月の3勝だけで、全体の成績は23試合で3勝9敗、防御率6.33に終わり11月に戦力外通告を受け退団した。

2006年ベネズエラのリーグでプレー、18勝を挙げた。

2007年2月13日台湾プロ野球La Newベアーズと契約。

2008年1月10日に斗山と契約し、4年ぶりに韓国球界に復帰したが、家庭の事情でシーズン中の5月4日に退団、再来韓が難しくなり、そのまま任意引退となった。

選手としての特徴・人物

ゆっくりタメを効かせた変則サイド気味のフォームからMAX140km/h前後の速球に変化球を織り交ぜて打者を打ち取る。好調時には圧巻の制球力を発揮する。先発、中継ぎいずれもこなした。

甘いものが好きなことから「クッキーマン」のあだ名を持つ。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
1998 LAD 3 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 15 3.1 3 1 2 0 0 4 0 0 3 4 10.80 1.50
1999 MIN 5 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 25 4.2 6 1 5 0 0 1 2 1 6 6 11.57 2.36
2001 起亜 27 24 2 0 -- 7 9 0 0 .438 665 153.1 139 21 85 0 3 104 10 1 81 74 4.34 1.46
2002 斗山 31 31 1 0 -- 16 8 0 0 .667 867 202.1 202 19 69 1 8 154 5 0 97 87 3.87 1.34
2003 巨人 13 12 0 0 0 3 4 0 -- .429 286 63.0 79 7 21 3 4 42 0 4 40 29 4.14 1.59
2004 斗山 29 29 4 2 -- 17 8 0 0 .680 831 200.2 189 12 57 3 15 116 6 0 68 58 2.60 1.23
2005 楽天 23 16 0 0 0 3 9 0 0 .250 417 91.0 118 10 28 2 2 57 3 5 68 64 6.33 1.60
2007 La New 26 23 1 1 0 12 5 0 1 .706 619 143.1 160 10 35 0 5 117 2 0 69 56 3.52 1.36
2008 斗山 6 6 0 0 0 3 2 0 0 .600 138 31.2 36 2 13 0 3 21 0 0 13 10 2.84 1.55
MLB:2年 8 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 40 8.0 9 2 7 0 0 5 2 1 9 10 11.25 2.00
KBO:4年 93 90 7 2 0 43 27 0 0 .614 2501 588.0 566 54 224 4 29 395 21 1 259 229 3.51 1.34
NPB:2年 36 28 0 0 0 6 13 0 0 .316 703 154.0 197 17 49 5 6 99 3 9 108 93 5.44 1.60
CPBL:1年 26 23 1 1 0 12 5 0 1 .706 619 143.1 160 10 35 0 5 117 2 0 69 56 3.52 1.36
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

KBO
  • 最多勝:1回(2004年)

記録

NPB投手記録
NPB打撃記録
  • 初安打:2003年5月16日、対阪神タイガース7回戦(阪神甲子園球場)、7回表に伊良部秀輝から右前安打

背番号

  • 49(1998年、2001年)
  • 57(1999年、2002年、2004年)
  • 30(2003年)
  • 47(2005年)
  • 46(2007年)
  • 56(2008年)

脚注

[脚注の使い方]

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類

アメリカ合衆国の野球選手 ビル・バックナー  ボビー・マシューズ  ゲーリー・ラス  トッド・ホランズワース  ジョエル・ズマヤ
読売ジャイアンツ及び東京巨人軍の選手 小林繁  淡河弘  ゲーリー・ラス  会田有志  上田武司
ロサンゼルス・ドジャース及びブルックリン・ドジャースの選手 エリック・デービス  ビル・バックナー  ゲーリー・ラス  トッド・ホランズワース  パブロ・オズーナ
ミネソタ・ツインズの選手 ブーフ・ボンサー  グレッグ・ジョンストン  ゲーリー・ラス  リック・アギレラ  ダリン・ジャクソン
東北楽天ゴールデンイーグルスの選手 片山博視  林英傑  ゲーリー・ラス  紀藤真琴  高須洋介
起亜タイガース及びヘテ・タイガースの選手 リック・ガトームソン  安永命  ゲーリー・ラス  スコット・シーボル  郭正哲
斗山ベアーズ及びOBベアーズの選手 文東煥  レス・ウォーランド  ゲーリー・ラス  金成培  タイロン・ウッズ
La Newベアーズ及びその前身球団の選手 黄龍義  鍾承佑  ゲーリー・ラス  石志偉  ゲイリー・バーナム・ジュニア

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