アレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナとは? わかりやすく解説

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アレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/03 06:30 UTC 版)

アレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ
Alejandro Davidovich Fokina
2023年全米オープンでのアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ
基本情報
フルネーム Alejandro Davidovich Fokina
愛称 アレ(Ale)、ダビ(Davi)、フォキ(Foki)
国籍 スペイン
出身地 同・マラガ
生年月日 (1999-06-05) 1999年6月5日(26歳)
身長 183cm
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2019年
ツアー通算 1勝
シングルス 0勝
ダブルス 1勝
生涯獲得賞金 8,442,251 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 4回戦(2025)
全仏 ベスト8(2021)
ウィンブルドン 3回戦(2023・25)
全米 4回戦(2020・22)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 1回戦(2022)
全仏 1回戦(2021)
ウィンブルドン 2回戦(2023)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 グループステージ(2023)
ATP杯 準優勝(2022)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 19位(2025年7月28日)
ダブルス 196位(2022年2月21日)
2025年8月3日現在

アレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(Alejandro Davidovich Fokina、1999年6月5日 - ) は、スペインマラガ出身の男子プロテニス選手[1]ATPランキング自己最高位はシングルス19位、ダブルス196位。これまでにATPツアーでシングルスの優勝はない。ダブルスでは1勝を挙げている。身長183cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

生い立ち

1999年スペインマラガで生まれ。両親はロシア人で、父親はロシアのほかスウェーデン国籍も有する元プロボクサーである[2]。3歳の時に父親とテニスを始め、5歳になるとカラフローレスで練習を始め、やがてセラマールでマノーロ・ルビアレスの指導を受けた。2009年からはホルヘ・アギーレに指導を受けている。U-12スペイン選手権、U-15スペイン選手権で優勝し、17歳の時にU-18スペイン選手権で優勝した。

選手経歴

ジュニア時代

ITFグレード1のカナダ国際ジュニアでは準決勝でフェリックス・オジェ=アリアシムを破り、決勝でリアム・カルアナ英語版を破って優勝した。

2017年 ウィンブルドンジュニア初優勝

2017年4月のバルセロナ・オープンで予選ワイルドカードをもらい、予選1回戦ではロベルト・カルバリェス・バエナに勝利したが、予選2回戦ではサンティアゴ・ヒラルドにフルセットで敗れた。全仏オープンジュニア男子シングルスでは準決勝でアレクセイ・ポピリンに敗れた。ウィンブルドン選手権ジュニア男子シングルスに第8シードとして出場し、決勝でアクセル・ヘリェール英語版に勝利して優勝した。

2018年 フューチャーズ初優勝

2018年ウィンブルドン選手権でのアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ

2018年3月のポルトガルのキンタ・ド・ラゴでフューチャーズ初優勝を飾った。ATPツアー・マスターズ1000マドリード・オープンでは予選ワイルドカードをもらったが、予選1回戦でテイラー・フリッツに敗れた。7月のウィンブルドン選手権では予選2回戦でピーター・ポランスキー英語版に敗れた。9月にポーランドのシュチェチンチャレンジャーでは、初めて決勝に進出したがギド・アンドレオッシ英語版に敗れた。年間最終ランキングは237位。

2019年 チャレンジャー初優勝

全豪オープンでは予選2回戦でキマー・コッペヤンス英語版に敗れた。2月にバンコクで開催されたATPチャレンジャーでは決勝でジェームズ・ダックワース英語版に敗れ、準優勝。4月のハサン2世グランプリでは予選を通過してATPツアー本戦初出場。1回戦でフィリップ・コールシュライバーに敗れた。5月のミレニアム・エストリル・オープンでは本選1回戦でテイラー・フリッツを、2回戦でジェレミー・シャルディーを、準々決勝でガエル・モンフィスを破り、ベスト4進出をすると、準決勝でパブロ・クエバスに敗れた。

2019年全仏オープンでのアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ

全仏オープンではラッキールーザーとして本選に出場し、グランドスラム本選初出場を果たしたが、ジョーダン・トンプソンに初戦敗退。9月にジェノヴァ・チャレンジャーでは決勝でロレンツォ・ソネゴに敗れ、準優勝。しかし、9月にスペインのセビリア・チャレンジャーでは決勝でハウメ・ムナルを破り、ATPチャレンジャーツアー初優勝を飾った。年間最終ランキングは87位。

2020年 グランドスラム4回戦進出

全豪オープンでは1回戦でノルベルト・ゴンボス英語版を4-6, 6-4- 2-6, 6-3, 6-2のフルセットで破り、グランドスラム初勝利を挙げた。2回戦では第14シードのディエゴ・シュワルツマンに1-6, 4-6, 2-6のストレートで敗れるも、全米オープンでは1回戦でデニス・ノバク英語版を3-6, 6-4, 6-3, 1-6, 6-0のフルセットで下して、初戦突破。さらに2回戦では第24シードのフベルト・フルカチュを6-4, 1-6, 6-2, 6-2を破り、3回戦ではキャメロン・ノリーを7-6(2), 4-6, 6-2, 6-1で下して、四大大会初の4回戦進出を果たした。4回戦では第5シードのアレクサンダー・ズベレフに2-6, 2-6, 1-6のストレートで敗れた。全仏オープンでは1回戦でアロルド・マヨ英語版を7-6(5), 6-3, 7-5のストレートで破り、初戦突破するも、2回戦では第13シードのアンドレイ・ルブレフに5-7, 1-6, 6-3, 1-6で敗れた。2020年Bett1Hulksインドア英語版ではベスト4進出。パリ・マスターズでは予選2試合を突破してカレン・ハチャノフを6-3, 2-6, 6-2で破り、2回戦ではバンジャマン・ボンジ英語版を6-4, 6-4のストレートで勝利して、大会初の3回戦進出。3回戦ではシュワルツマンに1-6, 1-6のストレートで敗退。年間最終ランキングは52位。

2021年 全仏ベスト8 トップ50入り

南フランス・オープンではベスト8入り。ABNアムロ世界テニス・トーナメントでは2回戦でマートン・フチョビッチに敗退。オープン13では2回戦でアーサー・リンダークネッシュに敗れた。ドバイ・テニス選手権では3回戦でフィリップ・クライノビッチに敗退。

2021年全仏オープンでのアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ

クレーシーズンに入ると好調さを見せ、モンテカルロ・マスターズでは1回戦でアレックス・デミノー、2回戦でマッテオ・ベレッティーニ、3回戦でリュカ・プイユを破り、ATPマスターズ1000初のベスト8入り。準々決勝ではステファノス・チチパスに7-5の1セット終了時に途中棄権。その後のエストリル・オープンではベスト4入り。準決勝ではアルベルト・ラモス=ビノラスに敗退。マドリード・オープンでは2回戦でダニール・メドベージェフに敗れた。BNLイタリア国際では予選を通過して、1回戦でグリゴール・ディミトロフ、2回戦でキャメロン・ノーリーらを下して3回戦進出。3回戦ではノバク・ジョコビッチに敗れるも、全仏オープンでは3回戦で第15シードのキャスパー・ルードをフルセットで下して、4回戦でフェデリコ・デルボニスを破り、グランドスラム初のベスト8入り。準々決勝では第6シードのアレクサンダー・ズベレフにストレートで敗れた。

シーズン後半は失速状態になり、ウィンブルドン選手権全米オープンでは初戦敗退。ヨーロピアン・オープンではベスト8入りするも、準々決勝でジェンソン・ブルックスビーに敗退。年間最終ランキングは50位。

2022年 マスターズ準優勝 ATP杯準優勝 トップ30入り

ATPカップではスペイン代表として初出場。グループステージではペドロ・マルティネスと組み、ダブルスでノルウェー戦とチリ戦で勝利して、チームの決勝進出に貢献し、準優勝となった。

全豪オープンでは2回戦で第9シードのフェリックス・オジェ=アリアシムに6-7(4), 7-6(5), 6-7(4), 6-7(4)で惜敗。BNPパリバ・オープンでは1回戦でボルナ・チョリッチを6-7(5), 6-0, 7-5の逆転で破るも、2回戦ではデニス・シャポバロフに6-4, 4-6, 2-6の逆転で敗退。マイアミ・オープンではセバスチャン・コーダに1-6, 1-6のストレートで初戦敗退。

2022年モンテカルロ・マスターズでのアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ

しかし、クレーシーズンになると、モンテカルロ・マスターズでは2回戦で世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチを6-3, 6-7(5), 6-1で破る大金星を挙げ、3回戦でダビド・ゴファンを6-4, 6-1、準々決勝でテイラー・フリッツを2-6, 6-4, 6-3、準決勝でグリゴール・ディミトロフを6-4, 6-7(2), 6-3で破り、ATPマスターズ1000初の決勝進出。決勝では昨年度覇者のステファノス・チチパスに3-6, 6-7(3)のストレートで敗れたが、準優勝を果たした。マドリード・オープンでは1回戦でロイド・ハリス英語版に7-5, 6-3のストレートで破るも、2回戦ではホベルト・ホルカシュに4-6, 6-4, 6-7(5)で敗れた。続くBNLイタリア国際では2回戦でフェリックス・オジェ=アリアシムに6-4, 6-7(2), 2-6で敗れた。昨年ベスト8進出した全仏オープンでは第25シードとして出場するも、タロン・フリークスポールに6-2, 0-6, 4-6, 3-6の逆転で初戦敗退となった。

芝シーズンになると、クイーンズ・クラブ選手権では1回戦でアルベルト・ラモス=ビノラスを7-5, 6-4、2回戦ではアレックス・デミノーを4-6, 6-4, 7-5で下してベスト8進出。準々決勝ではボーティック・ファン・デ・ザンスフルプに2-6, 4-6のストレートで敗退。ウィンブルドン選手権では1回戦で昨年ロジャー・フェデラーを破りベスト4進出を果たした第7シードのホルカシュを7-6(4), 6-4, 5-7, 2-6, 6-7(8)のフルセットの末に勝利を収めた。2回戦ではイジー・ベセリーに3-6, 7-5, 7-6(2), 3-6, 6-7(7)のフルセットで敗れた。

ナショナル・バンク・オープンではディエゴ・シュワルツマンに6-1, 3-6, 4-6、ウエスタン・アンド・サザン・オープンではニック・キリオスに5-7, 4-6のストレートでそれぞれ初戦敗退。しかし、ノーシードとして迎えた全米オープンでは1回戦で西岡良仁を6-3, 7-5, 6-3のストレートで、2回戦ではマートン・フチョビッチを7-6(3), 5-7, 3-6, 6-0, 7-6(3)のフルセットの末に勝利。3回戦ではダニエル・ガラン英語版を6-4, 5-7, 6-4, 6-4で下して、大会初の4回戦進出。4回戦では第13シードのマッテオ・ベレッティーニに6-3, 6-7(2), 3-6, 6-4, 2-6のフルセットの末に敗れた。パリ・マスターズではフリッツに5-7, 2-6のストレートで初戦敗退。年間最終ランキングは31位。

2023年 マスターズベスト4 トップ25入り

1月、アデレード国際2ではベスト8進出。準々決勝ではロベルト・バウティスタ・アグートに3-6, 2-6のストレートで敗退。全豪オープンでは第30シードとして出場し、1回戦でアレクサンダー・ブブリクを6-0, 6-7(3), 3-6, 6-4, 6-3のフルセットで初戦を突破するも、2回戦ではトミー・ポール (テニス) に2-6, 6-2, 7-6(4), 3-6, 4-6のフルセットの末に敗れた。

2月、南フランス・オープンでは2回戦でクエンティン・ハリーズ英語版に3-6, 3-6のストレートで敗退。ABNアムロ・オープンではダニール・メドベージェフに6-4, 2-6, 2-6の逆転で敗退。カタール・エクソンモービル・オープンではベスト8進出。準々決勝ではフェリックス・オジェ=アリアシムに敗退。

3月、BNPパリバ・オープンでは2回戦で呉易昺を6-4, 6-1、3回戦ではカレン・ハチャノフを6-3, 1-6, 6-4、4回戦ではクリスチャン・ガリンを6-3, 6-4で下して初のベスト8進出。準々決勝ではメドベージェフに3-6, 5-7のストレートで敗れた。マイアミ・オープンではポールに3-6, 5-7のストレートで敗れた。

4月、モンテカルロ・マスターズでは2回戦でハチャノフに2-6, 2-6のストレートで敗れた。バルセロナ・オープンではベスト8進出するも、準々決勝でカルロス・アルカラスに敗れた。

5月、マドリード・オープンでは2回戦でアルベルト・ラモス=ビノラスを6-3, 6-4、3回戦ではホルガ・ルーネを7-6(1), 5-7, 7-6(5)で破るも、4回戦ではボルナ・チョリッチに6-7(5), 6-3, 7-6(5)で敗れた。BNLイタリア国際では3回戦でアンドレイ・ルブレフに6-7(8), 3-6のストレートで敗退。

6月、全仏オープンでは第29シードとして出場。1回戦ではアルトゥール・フィスを6-1, 4-6, 6-3, 6-3、2回戦ではルカ・ヴァン・アッシュ英語版を6-4, 6-3, 7-6(6)でそれぞれ下すも、3回戦では第3シードのノバク・ジョコビッチに6-7(4), 6-7(5), 2-6のストレートで敗れた。

7月、ウィンブルドン選手権では第31シードとして出場。1回戦でフィスを7-6(3), 6-1, 6-2、2回戦ではボーティック・ファン・デ・ザンスフルプを6-1, 2-6, 6-4, 6-3で下すも、3回戦では第6シードのルーネに3-6, 6-4, 6-3, 4-6, 6-7(8)のフルセットの末に敗れた。

8月、ナショナル・バンク・オープンでは2回戦でアレクサンダー・ズベレフを6-1, 6-2のストレートで圧倒し、3回戦ではキャスパー・ルードを7-6(4), 4-6, 7-6(4)の熱戦を制してベスト8進出。準々決勝ではマッケンジー・マクドナルドを6-4, 6-2のストレートで下してATPマスターズ1000ベスト4進出を果たした。準決勝ではアレックス・デミノーに1-6, 3-6のストレートで敗れたが、大会後には世界ランキング21位を更新し、初のトップ25入りとなった。ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは2回戦のノバク・ジョコビッチ戦を第1セット4-6の終了時点で途中棄権。

2023年全米オープンでのアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ

9月、全米オープンでは第21シードとして出場。3回戦では第14シードのポールに1-6, 0-6, 6-3, 3-6で敗れた。レーバーカップでは欧州選抜として初出場を果たす。シングルスでフランシスコ・セルンドロに3-6, 5-7のストレートで敗れた。

10月、チャイナ・オープンでは2回戦でズベレフに敗れた。上海マスターズでは2回戦でフィスに2-6, 5-7のストレートで初戦敗退。

11月、パリ・マスターズでは1回戦でベン・シェルトンを7-6(4), 5-7, 6-3で破るも、2回戦ではタロン・フリークスポールに2-6, 2-6のストレートで敗れた。年間最終ランキングは26位。

2024年 ツアー通算100勝

ユナイテッド・カップではスペイン代表として初出場。シングルスではチアゴ・ザイボチ・ヴィウチホベルト・ホルカシュに勝利する活躍を見せるも、僅差でチームはグループステージ敗退。

全豪オープンでは第23シードとして出場。1回戦ではコンスタン・レスティエンヌ英語版を6-4, 6-4, 7-6(5)のストレートで破るも、2回戦ではヌーノ・ボルヘスに6-7(7), 3-6, 3-6のストレートで敗れた。2月のオープン13ではグレゴワール・バレール英語版を4-6, 6-4, 6-4の逆転で勝利したことでツアー通算100勝を達成した。2回戦ではエーミル・ルースヴオリを6-3, 7-5のストレートで破り、ベスト8進出。準々決勝ではウゴ・アンベールに1-6, 4-6のストレートで敗れた。同胞の先輩であるフェルナンド・ベルダスコをコーチとして迎えた全仏オープンでは2回戦で第7シードのキャスパー・ルードに6-7(5), 6-1, 3-6, 6-4, 3-6のフルセットの末に敗れた。昨年ベスト4進出したナショナル・バンク・オープンでは2回戦でダニール・メドベージェフを6-4, 1-6, 6-2で下すも、3回戦のマッテオ・アルナルディ戦では6-4, 6-7(5), 0-3の時点で途中棄権したことで敗退。大会後には世界ランキングがトップ50圏外となった。全米オープンではリンキー・ヒジカタに6-7(1), 6-3, 4-6, 3-6で初戦敗退となった。年間最終ランキングは61位。

2025年 トップ20入り

1月、全豪オープンでは2回戦で第29シードのフェリックス・オジェ=アリアシムを6-7(7), 6-7(5), 6-4, 6-1, 6-3、3回戦でヤクプ・メンシークを3-6, 4-6, 7-6(7), 6-4, 6-2の2セットダウンからの2試合逆転により、大会初の4回戦進出を果たした。4回戦では第12シードのトミー・ポール (テニス選手) 英語版に1-6, 1-6, 1-6のストレートで惨敗した。

2月、デルレイビーチ・オープンでは決勝進出し、決勝ではミオミル・キツマノビッチに6-3, 1-6, 5-7の逆転で敗れ、ツアーシングルス初優勝を逃した。

3月のアカプルコでも決勝進出。決勝ではトマーシュ・マハーチに6-7(6), 2-6のストレートで敗れ、準優勝となり、優勝を逃した。

7月、ムバダラ・シティDCオープンでは1回戦でハウメ・ムナルを6-4, 6-2、2回戦でラーナー・ティエンを6-2, 6-2のストレートでそれぞれ下して、準々決勝では第1シードのテイラー・フリッツを7-6(3), 3-6, 7-5の3時間を超える死闘の末に破り、初のベスト4進出を果たした[3]。準決勝でベン・シェルトンを6-2, 7-5のストレートで破り、決勝進出。決勝ではアレックス・デミノーに7-5, 1-6, 6-7(3)の逆転で敗れ、準優勝となり、3度目のツアー初優勝を逃したが、大会後には世界ランキング19位となり、トップ20入りを果たした。

8月、ナショナル・バンク・オープン・プレゼンテッド・バイ・ロジャーズでは2回戦でコランタン・ムーテ英語版を6-4, 6-3、3回戦でヤクプ・メンシークを6-2, 6-4のストレートでそれぞれ下して、ベスト16入りをする。大会中、自身のSNSを更新し、自身の試合が他より早い時間帯に組まれたことについて「失望」を訴え、男子プロテニス協会であるATPツアーのスケジュール調整に苦言を呈した[4]

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 4回 (0勝4敗)

大会グレード
グランドスラム (0–0)
ATPファイナルズ (0–0)
ATPツアー・マスターズ1000 (0–1)
ATPツアー500 (0–2)
ATPツアー250 (0–1)
サーフェス別タイトル
ハード (0–3)
クレー (0–1)
芝 (0–0)
カーペット (0–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2022年4月17日 モンテカルロ クレー ステファノス・チチパス 3-6, 6-7(3-7)
準優勝 2. 2025年2月17日 デルレイビーチ ハード ミオミル・ケツマノビッチ 6-3, 1-6, 5-7
準優勝 3. 2025年3月2日 アカプルコ ハード トマーシュ・マハーチ 6-7(6-8), 2-6
準優勝 4. 2025年7月28日 ワシントンD.C. ハード アレックス・デミノー 7-5, 1-6, 6-7(3-7)

ダブルス: 1回 (1勝0敗)

大会グレード
グランドスラム (0–0)
ATPファイナルズ (0–0)
ATPツアー・マスターズ1000 (0–0)
ATPツアー500 (0–0)
ATPツアー250 (1–0)
サーフェス別タイトル
ハード (0–0)
クレー (1–0)
芝 (0–0)
カーペット (0–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2020年3月1日 サンティアゴ クレー ロベルト・カルバリェス・バエナ マルセロ・アレバロ
ジョニー・オマラ英語版
7-6(7-3), 6-1

成績

四大大会シングルス

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 通算成績
全豪オープン A Q2 2R A 2R 2R 2R 4R 7–5
全仏オープン A 1R 2R QF 1R 3R 2R 2R 9–7
ウィンブルドン Q2 Q1 NH 1R 2R 3R A 3R 5–4
全米オープン A Q1 4R 1R 4R 3R 1R 8–5

大会最高成績

大会 成績
ATPファイナルズ A 出場なし
インディアンウェルズ QF 2023
マイアミ 3R 2023, 2024
モンテカルロ F 2022
マドリード 4R 2023
ローマ 3R 2021, 2023
カナダ SF 2023
シンシナティ 2R 2023
上海 2R 2023, 2024
パリ 3R 2020
オリンピック 3R 2021
デビスカップ GS 2023
ATPカップ F 2022
ユナイテッド・カップ RR 2024
Next Gen ATPファイナルズ RR 2019

ATPチャレンジャーツアー決勝進出結果

シングルス: 5回(2勝3敗)

大会
ATPチャレンジャーツアー (2–3)
サーフェス別タイトル
ハード (1–1)
クレー (1–2)
芝 (0–0)
カーペット (0–0)
結果 No. 日付 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2018年9月 シュチェチン英語版 クレー ギド・アンドレオッシ英語版 4-6, 6-4, 3-6
準優勝 2. 2019年2月 バンコク英語版 ハード ジェームズ・ダックワース英語版 4-6, 3-6
準優勝 3. 2019年9月 ジェノア英語版 クレー ロレンツォ・ソネゴ 2-6, 6-4, 6-7(6-8)
優勝 1. 2019年9月 セビリア英語版 クレー ハウメ・ムナル 2-6, 6-2, 6-2
優勝 2. 2019年10月 柳州英語版 ハード デニス・イストミン 6-3, 5-7, 7-6(7-5)

ジュニア・グランドスラム決勝進出結果

シングルス: 1回(1勝0敗)

結果 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 2017年英語版 ウィンブルドン選手権 アクセル・ヘリェール英語版 7-6(7-2), 6-3

脚注

  1. ^ Alejandro Davidovich Fokina”. ATP World Tour. 2019年4月29日閲覧。
  2. ^ Rando, Javi (2009年7月28日). “Davidovich, un tenista mezcla de genes rusos y carácter español”. Málaga hoy. 2018年10月19日閲覧。
  3. ^ 「3時間超死闘制し4強、深夜2時に決着」”. tennis365.net (2025年7月26日). 2025年7月26日閲覧。
  4. ^ 「選手軽視?ATPの決定に「失望」」”. tennis365.net (2025年8月1日). 2025年8月1日閲覧。

外部リンク




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