アーサー・リンダークネッシュとは? わかりやすく解説

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アーサー・リンダークネッシュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/15 22:49 UTC 版)

アーサー・リンダークネッシュ
Arthur Rinderknech
2022年モンテカルロ・マスターズでのアーサー・リンダークネッシュ
基本情報
国籍 フランス
出身地 ヴァール県ガッサン
生年月日 (1995-07-23) 1995年7月23日(29歳)
身長 196cm
体重 88kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2018年
ツアー通算 0勝
シングルス 0勝
ダブルス 0勝
生涯獲得賞金 2,742,417 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 2回戦(2022)
全仏 2回戦(2023・24)
ウィンブルドン 3回戦(2025)
全米 3回戦(2023)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 ベスト8(2023)
全仏 3回戦(2025)
ウィンブルドン 1回戦(2022-24)
全米 2回戦(2021・23)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 グループステージ(2021)
ATP杯 ラウンドロビン(2022)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 42位(2022年10月31日)
ダブルス 124位(2021年11月8日)
2025年7月16日現在

アーサー・リンダークネッシュフランス語: Arthur Rinderknech[3]; 1995年7月23日 - )は、フランス出身の男子プロテニス選手。ATPランキング自己最高位はシングルス42位、ダブルス124位。身長196cm、体重88kg。右利き、バックハンドは両手打ち。

選手経歴

2018年 プロ転向

2018年全仏オープンでのアーサー・リンダークネッシュ

テキサスA&M大学ビジネススクールで学士号を取得。大学卒業後の2018年にプロ転向。2018年全仏オープンのダブルスでワイルドカードとしてグランドスラム本戦初出場を果たす。

2020年 チャレンジャー初優勝

2020年2月にダブルスで、2020年3月にシングルスでもチャレンジャー初優勝を挙げる。同年の全仏オープンでもワイルドカードとしてシングルスとダブルスで本戦入り。年間最終ランキングは178位。

2021年 トップ100入り

2021年レンヌ・チャレンジャーでのアーサー・リンダークネッシュ

1月の全豪オープンは予選3回戦でマイケル・モー英語版に敗れた。同月イスタンブールでチャレンジャーシングルス2勝目を挙げる。3月のマルセイユのシングルスでジャンヴィエ英語版クレシー英語版らを下して予選を突破しATPツアー本戦デビュー。1回戦のククシュキンを2-1で下すと、2回戦第7シードのダビドビッチ・フォキナも2-1で下したが、続く準々決勝ではアンベールに1-2で敗れた。5月のリヨン・オープン2回戦で当時17位のシナーを下しTOP20初勝利。5月の全仏オープンは1回戦でチリッチに敗れた。

6月のウィンブルドン選手権で予選を勝ち抜き本戦入り。1回戦のvsオッテではフルセットまで縺れると、ファイナルセットは更に12-12まで縺れたが、タイブレーク2-7で敗れた。

7月のスウェーデン・オープンで準々決勝まで勝ち上がり、これでATPシングルスランキングTOP100入りを果たす。翌週のスイス・オープン・グシュタード2回戦で当時16位のバウティスタ・アグートを下し、TOP20相手に2勝目を挙げる。更に翌週のキッツビュールでベスト4まで勝ち進んだ。

9月の全米オープン1回戦ではミオミル・ケツマノビッチを0-2からフルセットで逆転勝ちし、グランドスラムのシングルスで初勝利を挙げる。2回戦はアルカラスに1-3で敗れた。

11月のパリ・マスターズATPマスターズ1000デビュー、1回戦でガストンに1-2で敗れた。年間最終ランキングは58位で、2020年の178位から120位上昇した。

2022年 トップ50入り

2022年モンテカルロ・マスターズでのアーサー・リンダークネッシュ

1月のATPカップでフランス代表として参加。シングルス3試合に出場し、サフィウリン英語版に1-2, シナーに0-2, ダックワース英語版に2-0で、1勝2敗であった。同月のアデレード2では、1回戦マクドナルドを2-1で下すと、クォンも2-1, 第3シードのハチャノフを2-0、ムーテも2-0で下し、ATPツアーで初めて決勝に進出。決勝ではコッキナキスに1-2で敗れ準優勝となった。翌週の全豪オープンでは1回戦でポピリンと対戦し、フルセットの末勝利。2回戦では第24シードのエバンスと対戦予定であったが、手首の負傷を理由に棄権した。年間最終ランキングは44位。

2023年 全豪ダブルスベスト8

1月、全豪オープンでは1回戦で綿貫陽介に3-6, 3-6, 2-6のストレートで敗れ、初戦敗退となるも、同胞のバンジャマン・ボンジ英語版と組んだダブルスではグランドスラム初のベスト8進出を果たた。準々決勝ではヤン・ジェリンスキ英語版/ユーゴ・ニス英語版組に1-6, 4-6のストレートで敗退。

9月、全米オープンでは1回戦ではディエゴ・シュワルツマンを6-3, 6-4, 6-2のストレートで下して、2回戦のマッテオ・ベレッティーニ戦では6-4, 5-3の時点で相手が途中棄権したため、シングルスでグランドスラム初の3回戦進出をする。3回戦では第8シードのアンドレイ・ルブレフに6-3, 3-6, 1-6, 5-7の逆転で敗れた。年間最終ランキングは96位。

2024年 マスターズ3回戦進出

ナショナル・バンク・オープンでは1回戦で同胞のアドリアン・マナリノを6-4, 2-6, 6-4で破り、2回戦ではフラビオ・コボッリを6-3, 6-2のストレートで下してATPマスターズ1000初の3回戦進出を果たした。3回戦ではホベルト・ホルカシュに6-4, 3-6, 4-6の逆転で敗れた。全米オープン2回戦では第6シードアンドレイ・ルブレフに6-4, 7-5, 1-6, 2-6, 2-6の2セットアップからのフルセットの逆転で敗れ、初の3回戦進出を逃した。この試合の第2セットでは37本の打ち合いとなるラリー戦が繰り広げられ、疲労困憊で倒れ込み、観客は拍手喝采となる場面があった[4]。年間最終ランキングは59位。

2025年 グランドスラム3回戦進出

全豪オープンでは第17シードのフランシス・ティアフォーに6-7(2), 3-6, 6-4, 7-6(4), 3-6のフルセットの末に初戦敗退。全仏オープンでは第1シードのヤニック・シナーに4-6, 3-6, 5-7のストレートで初戦敗退となるも[5]、芝シーズンになると、HSBC選手権での1回戦でベン・シェルトンを7-6(5), 7-6(4)のストレートの熱戦で破り、初戦突破。この勝利が初のトップ10選手からの勝利となった。2回戦ではライリー・オペルカを7-5, 7-6(3)で破り、ベスト8進出。準々決勝ではカルロス・アルカラスに5-7, 4-6のストレートで敗れた。迎えたウィンブルドン選手権では1回戦で第3シードのアレクサンダー・ズベレフを7-6(3), 6-7(8), 6-3, 6-7(5), 6-4で破る大波乱を起こした[6]。2回戦ではクリスチャン・ガリンを3-6, 6-3, 7-6(3), 4-6, 6-3でそれぞれ破った。この2試合はいずれも2日がかりのフルセットの末の勝利である。3回戦ではカミル・マイクシャク英語版に3-6, 6-7(4), 6-7(6)のストレートで敗れた。

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 0勝1敗

大会カテゴリ
グランドスラム (0–0)
ATPファイナルズ (0–0)
ATPツアー・マスターズ1000 (0–0)
ATPツアー500 (0–0)
ATPツアー250 (0–1)
サーフェス別
ハード (0–1)
クレー (0–0)
グラス (0–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2022年1月15日 アデレード2 ハード タナシ・コッキナキス 7–6(8–6), 6–7(5–7), 3–6

シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

シングルス

グランドスラム大会

大会 2020 2021 2022 通算成績
全豪オープン A Q3 2R 1–1
全仏オープン 1R 1R 0–2
ウィンブルドン選手権 NH 1R 0–1
全米オープン A 2R 1–1

大会最高成績

大会 成績
ATPツアーファイナルズ A 出場なし
インディアンウェルズ 1R 2022, 2023, 2025
マイアミ 2R 2022
モンテカルロ 1R 2021
マドリード 2R 2025
ローマ 2R 2023
カナダ 3R 2024
シンシナティ A 出場なし
上海 1R 2023
パリ 1R 2021, 2022
オリンピック 1R 2021
デビスカップ GS 2022
ATPカップ RR 2022
ユナイテッド・カップ RR 2023

ダブルス成績

ダブルス

グランドスラム大会

大会 2018 2019 2020 2021 2022 通算成績
全豪オープン A A A A A 0–0
全仏オープン 1R 1R 2R A 1–3
ウィンブルドン選手権 A A NH A 0–0
全米オープン A A A 2R 1–1

ATPチャレンジャーツアー・ITFワールドテニスツアー決勝

シングルス: 8勝6敗

大会グレード別
ATPチャレンジャーツアー (3勝1敗)
ITFワールドテニスツアー (5勝5敗)
サーフェス別
ハード (5勝5敗)
クレー (3勝1敗)
グラス (0戦)
結果 勝-敗 日時 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 0–1 2016年6月 F1, バンシュ クレー ニールス・デサイン英語版 2–6, 7–6(7–3), 1–6
優勝 1–1 2018年7月 F2, メクネス クレー ラミーヌ・ワハブ英語版 4–6, 7–5, 6–3
優勝 2–1 2018年8月 F2, ノヴィ・サド クレー エルギ・クルクン英語版 6–2, 6–4
準優勝 2–2 2018年10月 F4, ラゴス ハード Tom Jomby 3–6, 6–3, 3–6
優勝 3–2 2019年2月 M15, モナスティル ハード Petr Nouza 6–4, 6–4
優勝 4–2 2019年3月 M15, タバルカ英語版 クレー ポル・トレード・バゲ英語版 6–4, 6–2
準優勝 4–3 2019年6月 M25, パルマ・デル・リオ英語版 ハード アンドレス・アルトゥニェード英語版 7–6(7–2), 1–6, 4–6
準優勝 4–4 2019年9月 M25, ミュルーズ ハード ダン・アデ英語版 6–7(4–7), 6–2, 3–6
準優勝 4–5 2019年12月 M15, モナスティル ハード カルヴァン・エムリ英語版 6–7(4–7), 4.6
優勝 5–5 2019年12月 M15, モナスティル ハード Thomas Laurent 6–3, 4–6, 6–3
優勝 6–5 2020年1月 レンヌ ハード (屋内) ジェームズ・ワード英語版 7–5, 6–4
準優勝 6–6 2020年2月 ドラモンビル ハード (屋内) マクシム・クレシー 7–6(7–4), 4–6, 4–6
Win 7–6 2020年3月 カルガリー ハード (屋内) マクシム・クレシー 3–6, 7–6(7–5), 6–4
優勝 8–6 2021年1月 イスタンブール ハード (屋内) バンジャマン・ボンジ英語版 4–6, 7–6(7–1), 7–6(7–3)

ダブルス: 4勝3敗

大会グレード別
ATPチャレンジャーツアー (2勝1敗)
ITFフューチャーズツアー (2勝2敗)
サーフェス別
ハード (2勝1敗)
クレー (2勝2敗)
グラス (0戦)
結果 勝-敗 日時 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 0–1 2017年6月 F23, ハンマメット クレー フロリアン・ラカ英語版 ルーカス・ミードラー英語版
マキシミリアン・ノイクリスト英語版
6–7(2–7), 7–5, [12–14]
優勝 1–1 2017年7月 F2, アルロン クレー フロリアン・ラカ ジョフレ・ブランカノ英語版
Constant de la Bassetière
6–1, 4–6, [10–4]
準優勝 1–2 2018年10月 F4, ラゴス ハード William Bushamuka ダニロ・カレニチェンコ英語版
Diego Matos
6–2, 5–7, [7–10]
優勝 2–2 2019年2月 M15, モナスティル ハード ジョフレ・ブランカノ Petr Nouza
Marek Gengel
6–1, 6–4
準優勝 2–3 2019年5月 サバナ クレー マニュエル・ギナール英語版 ロベルト・マイティン英語版
フェルナンド・ロンボリ英語版
7–6(7–5), 4–6, [9–11]
優勝 3–3 2020年2月 ドラモンビル ハード (屋内) マニュエル・ギナール ロベルト・シド・スベルビ英語版
ゴンサロ・オリヴェイラ英語版
7–6(7–4), 7–6(7–3)
優勝 4–3 2020年8月 プラハ クレー ピエール=ユーグ・エルベール ズデニェク・コラーシュ英語版
ルカーシュ・ロソル
6–3, 6–4

脚注

  1. ^ フランス語の発音記号変換ツール”. easypronunciation.com. 2022年1月1日閲覧。
  2. ^ 英語のIPA発音記号変換(アメリカ英語)”. tophonetics.com. 2022年1月1日閲覧。
  3. ^ フランス語発音: [aʁ.tyʁ ʁɛ̃.dɛʁk.nɛʃ][1]英語発音: /ˈɑrθər ˈrɪndərknɛʃ/[2]
  4. ^ 「地獄の37本ラリー 最後はコートに倒れ込む」”. tennis365.net (2024年8月29日). 2024年8月29日閲覧。
  5. ^ シナー 6年連続初戦突破”. tennis365.net (2025年5月27日). 2025年5月27日閲覧。
  6. ^ 「大波乱 ズベレフが初戦敗退」”. tennis365.net (2025年7月2日). 2025年7月2日閲覧。

外部リンク




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