トマーシュ・マハーチとは? わかりやすく解説

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トマーシュ・マハーチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/23 22:39 UTC 版)

トマーシュ・マハーチュ
Tomáš Macháč
2023年ウィンブルドン選手権でのトマーシュ・マハーチュ
基本情報
国籍  チェコ
出身地 プラハ
生年月日 (2000-10-13) 2000年10月13日(24歳)
身長 183cm
体重 74kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2017年
ツアー通算 2勝
シングルス 1勝
ダブルス 1勝
生涯獲得賞金 4,279,165 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2024・25)
全仏 3回戦(2024)
全英 2回戦(2024)
全米 4回戦(2024)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 ベスト4(2024)
全仏 ベスト8(2024)
全英 2回戦(2024)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全豪 1回戦(2022)
全仏 1回戦(2024)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 ベスト8(2023)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 20位(2025年3月3日)
ダブルス 46位(2024年9月30日)
獲得メダル
テニス
オリンピック
2024 パリ 混合ダブルス
2025年3月3日現在

トマーシュ・マハーチTomáš Macháč, 2000年10月13日 - )は、チェコプラハ出身の男子プロテニス選手。身長183cm、体重74kg。右利き、バックハンドは両手打ち。これまでにATPツアーでシングルス1勝、ダブルス1勝をそれぞれ挙げている。ATPランキング自己最高ランキングはシングルス20位。ダブルス46位。

選手経歴

ジュニア時代

マハーチは中央ボヘミアのベローン地方で生まれた。姉のカテジーナがテニスの大会でプレーするのを観戦したことをきっかけにテニスを始めた。8歳からプラハのTKスパルタプラハでテニスの指導を受けることとなる。

2020年 チャレンジャー初優勝

2020年2月のコブレンツ・オープン英語版のシングルスでチャレンジャー初優勝。同年9月の全仏オープンで予選を勝ち抜きグランドスラム本戦初進出。本戦初戦はテイラー・フリッツにフルセットの末敗れた。

2021年 トップ150入り

2021年国際テニス・ヴァンデでのトマーシュ・マハーチ

2021年1月に行われた全豪オープンの予選ではドミンゲス英語版マーテラーロディオノフ英語版らをそれぞれ2-1, 2-1, 2-0で下して予選突破。2月に全豪前哨戦であるマリーリバー・オープン英語版(ATP250)でツアーデビューし、初戦のダックワース英語版に0-2で敗れた。翌週の全豪本戦1回戦のマリオ・ビエーリャ・マルティネス英語版を、セットカウント2-1で4セット目途中のマルティネスの棄権により、グランドスラム初勝利を挙げた。2回戦はマッテオ・ベレッティーニに1-3で敗れた。3月にヌルスルタンの決勝でゼバスティアン・オフナー英語版を2-1で破り、チャレンジャー2勝目を挙げる。

2022年 トップ100入り

2022年国際テニス・ヴァンデでのトマーシュ・マハーチ

1月の2022年トララルゴン国際英語版では決勝でビオーン・フラタンジェロ英語版を7-6(2), 6-3のストレートで破り、ATPチャレンジャーツアー3勝目を挙げた。全豪オープンでは1回戦でフアン・マヌエル・セルンドロ英語版を6-3, 2-6, 6-4, 6-2で破り、2年連続初戦突破。2回戦ではマキシム・クレッシーに1-6, 6-3, 1-6, 6-7(5)で敗れた。3月のBNPパリバ・オープンでは予選を通過して、ATPマスターズ1000初の本戦出場となった。そして、1回戦ではアレクセイ・ポピリンを6-3, 7-5のストレートで初戦を突破するとともに、マスターズ初勝利を挙げた。2回戦では当時世界1位のダニール・メドベージェフに3-6, 2-6のストレートで敗退した。8月には2022年コジェルキ・オープン英語版でチャレンジャー4勝目を挙げ、世界ランキング126位を更新した。同月の2022年全米オープン (テニス) では予選を通過して、大会本戦初出場。1回戦ではボーティック・ファン・デ・ザンスフルプに6-3, 6-7(3), 1-6, 6-3, 5-7のフルセットの末に敗れた。年末には世界ランキング98位となり、トップ100入りを果たした。年間最終ランキングは98位。

2023年 トップ65入り

2023年ウィンブルドン選手権でのトマーシュ・マハーチ

1月の全豪オープンでは1回戦で第2シードのキャスパー・ルードに3-6, 6-7(6), 7-6(5), 3-6で初戦敗退。2月のドバイ・テニス選手権では予選を通過するも、当時世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチに3-6, 6-3, 6-7(1)の熱戦の末に初戦敗退となった。4月の全米クレーコート選手権では予選を通過し、1回戦でジャック・ソックを6-2, 6-4、2回戦でマルコス・ギロンを6-4, 6-4のストレートでそれぞれ下して、ATPツアー初のベスト8進出するも、準々決勝でヤニック・ハンフマン英語版に2-6, 1-6のストレートで敗退。5月の全仏オープンでは予選1回戦でリュカ・プイユに5-7, 3-6のストレートで予選敗退。7月のウィンブルドン選手権では予選3試合を制して、初の本戦出場となるも、1回戦では第12シードのキャメロン・ノリーに3-6, 6-4, 1-6, 4-6で初戦敗退。全米オープンでは予選3回戦でボルナ・ゴヨ英語版に6-7(5), 2-6のストレートで予選敗退。10月の2023年オルレアン・オープン英語版でチャレンジャー5勝目を挙げ、10月2日にトップ100復帰をし、翌週の2023年ヴァンデ・オープン英語版でチャレンジャー6勝目を挙げたことで世界ランキング85位となる。ストックホルム・オープンではラッキールーザーとして第4シードのアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナの代わりに2回戦から出場となり、スタン・ワウリンカを6-4, 6-1のストレートで破り、ベスト8進出。準々決勝ではラスロ・ジェレを7-5, 6-7(5), 4-6の逆転で敗れたが、大会後には世界ランキング75位を更新した。エルステ・バンク・オープンでは予選を制して、1回戦ではアレクサンダル・ブキッチ英語版では6-1, 6-3のストレートで破り、初戦突破。2回戦ではステファノス・チチパスに3-6, 6-4, 5-7で敗れた。10月30日には世界ランキング64位を更新し、トップ65入りを果たした。

2023年全米オープンでのトマーシュ・マハーチ

2024年 五輪金メダル トップ50入り

3月のマイアミ・オープンでは1回戦でダーウィン・ブランチ英語版を6-4, 6-2、2回戦でアンドレイ・ルブレフを6-4, 6-4、3回戦でアンディ・マレーを5-7, 7-5, 7-6(5)、4回戦でマッテオ・アルナルディ英語版を6-3, 6-3でそれぞれ下して、自身初のATPマスターズ1000ベスト8進出を果たした。準々決勝ではヤニック・シナーに4-6, 2-6のストレートで敗れたが、大会後の4月1日には世界ランキング43位を更新し、トップ50入りを果たした。2024年パリオリンピックのテニス競技ではカテリナ・シニャコバとペアを組み、混合ダブルスの部で金メダルを獲得した。また、アダム・パブラセク英語版と組んだダブルスではベスト4進出を果たした。3位決定戦ではアメリカ代表のテイラー・フリッツ/トミー・ポール (テニス) 組に3-6, 4-6のストレートで敗れ、銅メダルを逃した。

2025年 ツアー初優勝 トップ20入り

1月、ユナイテッド・カップではチェコ代表として参戦。グループステージを制して、チームはベスト8進出。準々決勝ではイタリア代表のフラビオ・コボッリを6-1, 6-2のストレートで圧倒し、ベスト4進出するも、準決勝のアメリカ戦では6-7(4), 5-6の時点で途中棄権し、テイラー・フリッツに敗れた。

全豪オープンでは第26シードとして出場。1回戦ではスミット・ナガル英語版を6-3, 6-1, 7-5のストレートで、2回戦ではライリー・オペルカを3-6, 7-6(1), 6-7(5), 7-6(4), 6-4のフルセットでそれぞれ下して、自身2度目の大会3回戦進出。3回戦では第7シードのノバク・ジョコビッチに1-6, 4-6, 4-6のストレートで敗れた。

2月、2025年ダラス・オープン英語版では1回戦で錦織圭を6-2, 6-2、2回戦ではリンキー・ヒジカタを6-4, 7-6(0)でそれぞれストレートで破り、ベスト8進出。準々決勝ではデニス・シャポバロフに6-7(5), 0-6のストレートで敗退。

3月、アカプルコでは1回戦で同胞のヤクプ・メンシークを6-4, 2-6, 6-3、2回戦でダニエル・アルトマイアーを7-6(3), 6-1、準々決勝でラーナー・ティエンを6-3, 7-5、準決勝でブランドン・ナカシマを6-4, 1-6, 6-4でそれぞれ下して決勝進出[1]。決勝ではお互いツアー初優勝をかけて、アレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナを7-6(6), 6-2のストレートで下し、ツアー初優勝を飾るとともに、ATPツアー500が開始された2009年以降、チェコ人として史上3人目の優勝者となった[2]。大会後には世界ランキング20位を更新し、初のトップ20入りとなった。

成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

グランドスラム大会

大会 2020 2021 通算成績
全豪オープン A 2R 1–1
全仏オープン 1R 0–1
ウィンブルドン NH 0–0
全米オープン A 0–0
年別 0–1 1–1 1–2

大会最高成績

大会 成績
ATPファイナルズ A 出場なし
インディアンウェルズ 2R 2022, 2024
マイアミ QF 2024
モンテカルロ A 出場なし
マドリード 2R 2024
ローマ Q1 2024
カナダ 1R 2024
シンシナティ 1R 2024
上海 SF 2024
パリ 1R 2024
オリンピック 2R 2021, 2024
デビスカップ QF 2023
ユナイテッド・カップ SF 2024

ATPチャレンジャー・ITFフューチャーズ決勝

シングルス:6勝1敗

記録
ATPチャレンジャーツアー (2–1)
ITFフューチャーズツアー (4–0)
サーフェス別
ハード (5–1)
クレー (0–0)
グラス (0–0)
カーペット (1–0)
結果 勝-敗 日時 トーナメント サーフェス 相手 スコア
優勝 1-0 2018年11月 F8 オパヴァ カーペット (室内) Filip Duda 7-68-6, 7-5
優勝 2-0 2018年11月 F10 ミロヴィツェ英語版 ハード (室内) Christoph Negritu 6-0, 6–2
優勝 3-0 2018年11月 F1 ジーチャニ英語版 ハード (室内) イジー・レヘチカ 不戦勝
優勝 4-0 2019年3月 M15 マナマ ハード ティム・ファン・ライトーフェン英語版 6-3, 6-3
優勝 1-0 2020年2月 コブレンツ ハード (屋内) ボーティック・ファン・デ・ザンスフルプ 6-3, 4-6, 6-3
準優勝 1-1 2020年11月 ブラチスラヴァ ハード (屋内) マクシミリアン・マーテラー 7-67-3, 2-6, 5-7
優勝 2-1 2021年3月 ヌルスルタン2 ハード (屋内) ゼバスティアン・オフナー英語版 4-6, 6-4, 6-4

ダブルス:0勝4敗

結果 (ダブルス)
ATPチャレンジャーツアー (0–0)
ITFフューチャーズツアー (0–4)
サーフェス別
ハード (0–1)
クレー (0–3)
グラス (0–0)
カーペット (0–0)
結果 勝-敗 日時 トーナメント サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 0–1 2018年6月 F3 モスト クレー ミハエル・ヴルベンスキー英語版 パトリック・リクル英語版
Petr Michnev
2–6, 6–2, [7–10]
準優勝 0–2 2018年7月 F5 ウースチーナトルリツィー英語版 クレー Antonín Bolardt パトリック・リクル
フィリップ・ポラーシェク英語版
6–7(2–7), 6–7(5–7)
準優勝 0–3 2019年1月 M15+H ブレシュイール ハード (室内) Michal Konečný ダン・アデ英語版
アルバーノ・オリヴェチ英語版
6–7(5–7), 3–6
準優勝 0–4 2019年4月 M15 アンタルヤ クレー Michal Konečný パトリック・ニクラス=サルミネン英語版
Bogdan Bobrov
3–6, 3–6

脚注

  1. ^ 「熱戦制した24歳がツアー初Vに王手」”. tennis365.net (2025年3月1日). 2025年3月1日閲覧。
  2. ^ 「チェコ史上3人目の快挙「本当に嬉しい」」”. tennis365.net (2025年3月3日). 2025年3月3日閲覧。

外部リンク




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