ダニエル・アルトマイアーとは? わかりやすく解説

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ダニエル・アルトマイアー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/27 07:17 UTC 版)

ダニエル・アルトマイアー
Daniel Altmaier
2023年全米オープンでのダニエル・アルトマイアー
基本情報
国籍 ドイツ
出身地 ノルトライン=ヴェストファーレン州ケンペンドイツ語版
生年月日 (1998-09-12) 1998年9月12日(26歳)
身長 191cm
体重 88kg
利き手
バックハンド 片手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2014年
ツアー通算 0勝
シングルス 0勝
ダブルス 0勝
生涯獲得賞金 1,387,474 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 2回戦(2025)
全仏 4回戦(2020)
全英 2回戦(2024)
全米 2回戦(2023)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 2回戦(2022・24)
全仏 1回戦(2022)
全英 1回戦(2022・23)
全米 1回戦(2022)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 ベスト4(2024)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 47位(2023年10月3日)
ダブルス 300位(2022年1月31日)
2025年1月16日現在

ダニエル・アルトマイアー (Daniel Altmaier, ドイツ語発音: [ˈdaː.njɛl ˈalt.ˌmaɪ̯.ɐ]; 1998年9月12日 - ) は、ドイツノルトライン=ヴェストファーレン州ケンペンドイツ語版出身の男子プロテニス選手。身長191cm、体重88kg。右利き、バックハンドは片手打ち。ATPランキング自己最高位はシングルス47位、ダブルス300位。

選手経歴

ジュニア時代

両親に薦められ、7歳からテニスを始める。2014年の実科学校卒業後にプロへ転向。以後、2020年まで主にITFフューチャーズATPチャレンジャーツアーを回っている[1]

2017年 ATPツアー参戦

2017年5月のジュネーヴ・オープンのシングルスで、予選を勝ち抜きツアー本戦デビュー。1回戦でサム・クエリーに0-2で敗れた。同年6月のアンタルヤ・オープンでも予選決勝で敗れたものの、ラッキールーザーで本戦入りし、本戦1回戦でビクトル・エストレーリャ・ブルゴスに2-1で下し、ツアー初勝利。更に2回戦もマルセル・イルハンを2-1で下したが、準々決勝で杉田祐一に0-2で敗れた。アルトマイアーはこの準々決勝で肩を痛め、7月~10月の3ヶ月間ツアーを離脱した。年間最終ランキングは275位。

2018年 怪我による離脱

2018年3月、カタールでのフューチャーズで腰を痛めて以降2018年は全休となった[2]。年間最終ランキングは370位。

2019年 復帰 トップ300復帰

2019年1月のダナン・チャレンジャー英語版で復帰するも、初戦敗退となった。だが、5月のエジプトでのフューチャーズでは準優勝となった。今季、フューチャーズ大会で4回もの優勝を果たし、通算フューチャーズ9勝目を達成した。年間最終ランキングは279位。

2020年 グランドスラム4回戦進出

2019年からフューチャーズATPチャレンジャーツアーでの活躍で2020年9月にシングルス世界183位となり、全仏オープングランドスラムで初めて予選入りをして、予選1回戦でタロン・フリークスポールを6-1, 6-3、予選2回戦で守屋宏紀を6-1, 6-2のともにストレートで破り、予選3回戦でリュベン・ベーメルマンス英語版を6-3, 1-6, 6-3の下して本戦初出場を果たす。本戦1回戦ではフェリシアーノ・ロペスを7-6(1), 6-4, 6-4のストレートで勝利してグランドスラム初勝利を挙げた。さらに快進撃は続き、2回戦では第30シードのヤン=レナルト・シュトルフを6-3, 7-6(4), 6-3のストレートで、[3]、3回戦で第7シードかつ世界8位のマッテオ・ベレッティーニを6-2, 7-6(5), 6-4のストレートで下し、グランドスラム4回戦進出を果たした。4回戦では第17シードのパブロ・カレーニョ・ブスタに2-6, 5-7, 2-6のストレートで敗れた。年間最終ランキングは130位。

2021年 トップ100入り

10月のBNPパリバ・オープンではATPマスターズ1000において初出場を果たし、1回戦ではサム・クエリーを6-2, 6-4のストレートで勝利し、大会初勝利を挙げた。2回戦ではグリゴール・ディミトロフに4-6, 2-6のストレートで敗れた。さらに11月15日にはATPチャレンジャーツアー大会を制して、トップ100入りを果たした。今季は通算チャレンジャー6勝目を挙げた。年間最終ランキングは84位。

2022年 トップ60入り

2022年全仏オープンでのダニエル・アルトマイアー

全豪オープンウィンブルドン選手権の本戦に初出場を果たし、さらに全米オープンでは第11シードのヤニック・シナーに7-5, 2-6, 1-6, 6-3, 1-6のフルセットの末に敗れたものの、トップ選手相手に激闘を演じ、全グランドスラム本戦出場を果たした。その他にも、今季はATPツアーに本戦から出場したことでトップ60入りをして、ランキングを上昇させた。年間最終ランキングは94位。

2023年 トップ50入り

2023年全米オープンでのダニエル・アルトマイアー(1)

1月、全豪オープンでは第16シードのフランシス・ティアフォーに3-6, 3-6, 7-6(5), 6-7(6)で敗れ、初戦敗退。

2月、ダラス・オープン英語版では初戦を突破するも、2回戦ではジョン・イズナーに敗れた。デルレイビーチ・オープンではアドリアン・マナリノに6-4, 3-6, 4-6で初戦敗退。

3月、メキシコ・オープンではブランドン・ナカシマに3-6, 6-3, 1-6で敗退。マイアミ・オープンでは予選わ通過するも、イリヤ・イヴァシュカ英語版に2-6, 1-6のストレートで敗れ、初戦敗退となった。

4月、サラソタ・オープン英語版では決勝でダニエル・ガラン英語版を7-6(1), 6-1のストレートで下して、チャレンジャー7勝目を挙げた。

5月、マドリード・オープンでは予選敗退ふるも、ラッキールーザーとして本選出場し、快進撃を見せる。1回戦ではオスカー・オッテ英語版を6-4, 7-5、2回戦ではヤニック・ハンフマン英語版を7-6(3), 6-3のストレートで同胞たちを下し、3回戦ではハウメ・ムナルを6-3, 6-0のストレートで破り、ATPマスターズ1000ベスト8進出を果たした。準々決勝ではボルナ・コリッチに3-6, 3-6のストレートで敗退。ローマ・マスターズでは予選を突破して、初戦を突破する。

6月、全仏オープンでは2回戦で第8シードのヤニック・シナーを6-7(0), 7-6(7), 1-6, 7-6(4), 7-5のフルセットの接戦の末に下す大金星を挙げる。3回戦では第28シードのグリゴール・ディミトロフに4-6, 3-6, 1-6のストレートで敗退。

7月、ウィンブルドンではアレクサンダル・ブキッチ英語版に3-6, 6-7(1), 6-3, 5-7で敗れ、初戦敗退となった。ドイツ国際オープンではベスト8進出。準々決勝ではジャン・ジジェン英語版に4-6, 4-6のストレートで敗退。

8月、オーストリア・オープンではヒュースラーを下すも、2回戦ではダニエル・ガラン英語版に敗れた。ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは予選敗退するも、ラッキールーザーとして本選出場となる。1回戦ではアレクセイ・ポピリンに初戦敗退。

9月、全米オープンでは1回戦でコンスタン・レスティエンヌ英語版を6-7(5), 6-3, 6-1, 6-2の逆転で破り、大会初勝利を挙げた。2回戦では第12シードの同胞アレクサンダー・ズベレフに6-7(1), 6-3, 4-6, 3-6で敗れたが、大会後にはトップ50入りを果たした。

2023年全米オープンでのダニエル・アルトマイアー(2)

10月、上海マスターズでは西岡良仁に、ジャパン・オープンではトミー・ポールに、エルステ・バンク・オープンではガエル・モンフィスに3大会連続で本戦出場となるも、初戦敗退となった。

11月、パリ・マスターズでは1回戦でアルトゥール・フィスを6-2, 6-4のストレートで下し、2回戦ではテイラー・フリッツの不戦勝により、マスターズ1000において3回戦進出を果たした。3回戦ではホルガ・ルーネに3-6, 3-6のストレートで敗れた。年間最終ランキングは56位。

2024年 デビス杯ベスト4

マドリード・オープンでは1回戦でマルティン・ランダルーセ英語版を6-1, 7-5のストレートで下して、2回戦でアルトゥール・フィスを6-2, 6-3のストレートで破り、2年連続3回戦進出を果たした。3回戦ではホベルト・ホルカシュに4-6, 6-7(2)のストレートで敗れた。全仏オープンでは1回戦でラスロ・ジェレを5-7, 4-6, 7-6(8), 7-5, 7-6(6)の2セットダウンの逆転のフルセットで破り、初戦を突破するも、2回戦では第9シードのステファノス・チチパスに3-6, 2-6, 7-6(2), 4-6で敗れた。ウィンブルドン選手権では1回戦でアーサー・フェリー英語版を4-6, 7-6(6), 1-6, 6-3, 6-1のフルセットで下して、ウィンブルドン初勝利を挙げた。2回戦ではデニス・シャポバロフに6-7(3), 3-6, 6-1, 7-6(3), 4-6のフルセットで敗れた。全米オープンでは1回戦でマリアーノ・ナヴォーネ英語版に6-1, 2-6, 4-6, 1-6で初戦敗退となった。年間最終ランキングは87位。

11月の2024年デビスカップ英語版ではカナダ代表ガブリエル・ディアロ英語版との第1試合を7-6(5), 6-4のストレートで破り、ドイツ代表の準決勝進出に貢献した。準決勝ではデビスカップオランダ代表英語版と対決することとなり、第1試合のボーティック・ファン・デ・ザンスフルプ戦では4-6, 7-6(14), 3-6で敗れ、チームは決勝進出を逃し、ベスト4で幕を閉じた。

2025年

全豪オープンでは1回戦でフランシスコ・コメサーニャ英語版を6-2, 3-6, 7-6(4), 4-6, 6-4のフルセットの末に大会初勝利を挙げた。2回戦ではガエル・モンフィスに5-7, 3-6, 6-7(3)のストレートで敗れた。

人物

ドイツ語の他、英語ロシア語が話せる。好きなサーフェスはハードコート、ショットはバックハンド、大会はウィンブルドン選手権。憧れの選手はロジャー・フェデラースタン・ワウリンカ釣りが趣味。レアル・マドリードヘルタ・ベルリンのファン[1]

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 0回 (0勝0敗)

大会グレード
グランドスラム (0-0)
ATPファイナルズ (0-0)
ATPマスターズ1000 (0-0)
ATPツアー500 (0-0)
ATPツアー250 (0–0)
サーフェス別タイトル
ハード (0-0)
クレー (0-0)
芝 (0-0)

成績

大会最高成績

大会 成績
ATPファイナルズ A 出場なし
インディアンウェルズ 2R 2021
マイアミ 2R 2024
モンテカルロ 1R 2024
マドリード QF 2023
ローマ 2R 2024
カナダ Q2 2022
シンシナティ 1R 2023
上海 1R 2023
パリ 3R 2023
オリンピック A 出場なし
デビスカップ SF 2024

ATPチャレンジャー・ITFフューチャーズ決勝

シングルス: 18戦9勝

戦績
ATPチャレンジャー (1–0)
ITFフューチャーズ (9–8)
サーフェス
ハード (5–7)
クレー (3–2)
カーペット (1–0)
結果 勝-敗 日時 大会 サーフェス 相手 スコア
準優勝 0–1 2015年9月 プーラ クレー ロレンツォ・ソネゴ 5–7, 4–6
優勝 1–1 2016年6月 アヴレ英語版 クレー マキシム・オートム英語版 6–2, 6–2
優勝 2–1 2016年7月 クノック クレー キャスパー・ルード 6–7(3–7), 6–1, 7–6(7–3)
準優勝 2–2 2016年10月 プーラ クレー ステファノ・トラヴァーリャ 4–6, 6–2, 1–6
準優勝 2–3 2016年11月 クウェート ハード マーカス・ウィリス英語版 3–6, 6–7(8–10)
優勝 3–3 2016年12月 ドーハ ハード ジョニー・オマラ英語版 7–5, 6–3
準優勝 3–4 2016年12月 フアヒン ハード クォン・スヌ英語版 2–6, 2–6
優勝 4–4 2017年2月 ベルヴュー カーペット ティム・ピュッツ英語版 7–5, 7–6(7–5)
優勝 5–4 2017年4月 ドーハ ハード アントワーヌ・エスコフィエ英語版 6–4, 6–3
準優勝 5–5 2017年4月 ドーハ ハード アントワーヌ・エスコフィエ英語版 2–6, 7–6(7–2), 4–6
準優勝 5–6 2017年10月 ハンブルク ハード ダニエル・マズーア英語版 3–6, 6–3, 3–6
準優勝 5–7 2017年12月 香港 ハード キム・チョンイポルトガル語版 3–6, 6–3, 5–7
準優勝 0–1 2018年1月 バーニー英語版 ハード ステファン・ロベール 1–6, 2–6
準優勝 5–8 2019年3月 シャルム・エル・シェイク ハード ビクトル・ドゥラソビッチ英語版 7–6(7–5), 4–6, 4–6
優勝 6–8 2019年6月 カルテンキルヒェン英語版 クレー クリスティアン・リンデル英語版 6–1, 6–3
優勝 7–8 2019年11月 マリブ ハード アレグザンダー・サーキッシアン英語版 6–2, 6–4
優勝 8–8 2019年11月 イーストランシング ハード マイケル・ガーツ英語版 4–6, 6–3, 6–0
優勝 9–8 2019年12月 サントドミンゴ ハード ヤン・ホインスキ英語版 6–3, 4–6, 6–4

ダブルス: 11戦6勝

戦績
ATPチャレンジャー (0–0)
ITFフューチャーズ (6–5)
サーフェス
ハード (2–3)
クレー (3–2)
カーペット (1–0)
Result 勝-敗 日時 大会 サーフェス パートナー 相手 スコア
勝利 1–0 2015年2月 コロンボ クレー Tom Schönenberg ホセ・チェカ・カルボスペイン語版
ルイ・マシャド英語版
6–7(6–8), 6–3, [11–9]
準優勝 1–1 2015年5月 ヤブロネツ クレー Paul Wörner マテウシュ・コヴァルチク英語版
アダム・マイフロヴィチュ英語版
3–6, 5–7
優勝 2–1 2016年9月 ダンメ クレー Marvin Netuschil オスカー・オッテ英語版
Tom Schönenberg
6–2, 6–0
優勝 3–1 2016年10月 プーラ クレー Marvin Netuschil クラウディオ・フォルトゥーナスペイン語版
オマル・ジャカローネスペイン語版
6–2, 6–0
優勝 4–1 2016年11月 クウェート ハード フレッド・シモンソン英語版 サンジャル・ファイジエフ英語版
ショニグマトジョン・ショファイジイェフスペイン語版
7–6(7–3), 6–2
準優勝 4–2 2016年11月 クウェート ハード フレッド・シモンソン ジョルディ・ムニョス・アブレウ英語版
ダビド・ペレス・サンス英語版
4–6, 4–6
優勝 5–2 2016年11月 クウェート ハード マーカス・ウィリス英語版 Roy de Valk
Ronan Joncour
6–1, 6–1
優勝 6–2 2017年2月 ベルヴュー カーペット Marvin Netuschil マキシミリアン・ノイクリスト英語版
ダフィト・ペル英語版
7–5, 1–6, [11–9]
準優勝 6–3 2017年4月 ドーハ ハード ルーカス・ミードラー英語版 マルクス・エーリクソン英語版
ミロシュ・セクリッチ英語版
5–7, 6–3, [7–10]
準優勝 6–4 2019年3月 シャルム・エル・シェイク ハード アドリアン・ボドマー英語版 エンリコ・ダッラ・ヴァッレイタリア語版
Francesco Forti
6–4, 1–6, [7–10]
準優勝 6–5 2019年10月 バート・ザルツデットフルト英語版 クレー ヤン・ホインスキ英語版 Lasse Muscheites
Stefan Seifert
6–2, 3–6, [9–11]

脚注

  1. ^ a b ATP公式ページによる。
  2. ^ Albot Ousts Second Seed Lorenzi In Antalya”. ATP Tour (2017年6月28日). 2020年10月3日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ Matt Fitzgerald (2020年10月1日). “DANIEL ALTMAIER HITS "THE HIGH NOTES" TO EXTEND ENVISIONED MAJOR DEBUT”. tennis.com. 2020年10月3日閲覧。

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