アルミニウムの精錬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 00:24 UTC 版)
詳細は「バイヤー法」および「ホール・エルー法」を参照 ボーキサイトからアルミニウムを精錬するためには、まず不純物である二酸化ケイ素と酸化鉄(III)を除く必要がある。ボーキサイトを加圧、加熱下で濃水酸化ナトリウム溶液に浸すと、ケイ酸塩のほか、酸化アルミニウムがアルミン酸ナトリウムとして溶け出す。不純物である水酸化鉄は不溶性であるため、沈殿するので分離し除去する(赤泥)。上澄み水溶液を取り出して冷却し、結晶核として水酸化アルミニウムの結晶を加えて静置すれば、粒状の水酸化アルミニウムが沈殿し(白泥)、ケイ酸塩その他は水溶液に残る。沈殿した水酸化アルミニウムを分離・水洗し、焼成することでアルミナ(酸化アルミニウム)を得る。こうしたボーキサイトからアルミナを得る工業的手法をバイヤー法と呼ぶ。氷晶石 (Na3AlF6) にアルミナを5%程度混合し、陽極に炭素電極を用いて融解塩電解することにより(ホール・エルー法)、陰極に単体のアルミニウムが得られる。
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