アルプスの鳥
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 06:34 UTC 版)
1866年に設立。創業者で薬剤師のアンリ・ネスレは、母乳で育つことのできない新生児のためにベビーフード「Farine Lactée Henri Nestlé」を開発。母乳やそれまで一般的だった代替品も受け付けなかった早産児にも効果があったことで、瞬く間にヨーロッパで広く販売されるようになった。1900年頃までにはアメリカ・イギリス・ドイツ・スペインで工場の稼働を開始している。 1905年にアングロスイス・コンデンスミルク・カンパニー(Anglo-Swiss Condensed Milk Company)と合併した。この対等合併は、クレディ・スイスとスイス・フランス銀行(現・HSBCホールディングス)の仲介で実現した。クレディ・スイスのCEOは、アングロスイスの重役を兼ねていた。対等合併のため、実質的には1920年代まで組織の融合には至らなかった。 第一次世界大戦の影響で乳製品に関する公共事業の受注も始まり、大戦後には製品の生産高がそれまでの2倍以上にまで拡大した。一方で終戦後に公共事業の発注が減り、消費者の嗜好が再び生乳へ戻った。 経営の合理化や負債の縮小を進めたのち、1920年代にはチョコレートを新製品として広く展開。ネスレの第2の重要な商品となるまでに成長した。
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