アラビカ在来種・移入種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 07:56 UTC 版)
「コーヒーノキ」の記事における「アラビカ在来種・移入種」の解説
ティピカ (C. arabica 'Typica') 中南米に移入されたアラビカ種を起源とするもの。豆はやや細長い。香りが強く上品な酸味と甘味を持つと言われる。ただ、収量は低く隔年変化するため安定せず、病虫害にも弱い。コロンビアの主力品種であり近年はカトゥーラなどの収量の多い品種に圧されて作付が減少してきていたが、最近になり主に高級品向けとして栽培が増えてきている。 スマトラ (C. arabica 'Sumatera') インドネシアに移入されたアラビカ種を起源とする品種。大粒で長円形。マンデリンがその代表。 モカ (C. arabica 'Mokka') イエメンやエチオピアで栽培されている。一種類の確立した品種ではなく、複数の在来種の混合品の総称であり、特に決まった品種名がないため、通称として「モカ種」といわれる。マタリやハラー、シダモなどは栽培している地区の名称であって植物の品種名ではないが、コーヒー豆の種別(銘柄)としては通用している。栽培地区の違いで微妙に在来種の構成が異なるため栽培地区の違いにより味も微妙に異なる。 ブルー・マウンテン (C. arabica 'Blue mountain') ジャマイカに移入され栽培された品種。現在はジャマイカのほか、ケニアなどにも移入されている。ここでいう「ブルー・マウンテン」はあくまで植物の品種名としてのものである。コーヒー豆の銘柄とは意味合いが異なり、ブルーマウンテン(品種)の豆であってもケニアで生産されたものをブルーマウンテン(銘柄)とすることはない。 コナ (C. arabica 'Kona') ハワイに移入された品種。ハワイでのコーヒー生産が減少しているため高値で取引されている。 コムン (C. arabica 'Comun') ブラジルに最初に移入された品種。 ティコ (C. arabica 'Tico') 中央アメリカに移入された品種。
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