アメリカンリーグのエクスパンション・ドラフト
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「1960年のメジャーリーグベースボール」の記事における「アメリカンリーグのエクスパンション・ドラフト」の解説
12月14日、あわただしく新しく加盟したエンゼルスと新セネタース(旧セネタースはツインズ)のためのエクスパンション・ドラフトがボストンで開かれた。これは新規に加盟したチームの戦力が著しく弱いものでなく戦力を確保するために既存のチームから分配を受ける制度で、通常のドラフト会議(新人選択会議)とは違う。この会議の前にアメリカンリーグから既存の8球団に対して、40名の支配下選手から15名(このうち少なくとも7名はシーズン中に25名の現役登録をした選手を条件とした)の名簿の提出を命じられた。そして新規加盟のエンゼルスと新セネタースには、この8チーム総計120名の中から1チーム3~4名を指名すること(この場合一人当たり7万5,000ドルで買い取る)、ポジション別に投手10名、捕手2名、内野手6名、外野手4、その他(任意でポジションの拘束はない)6名の計28名を指名する。その後に8球団の支配下にあるマイナー球団から全体でそれぞれ2名の選抜をすること(この場合一人当たり2万5,000ドルで買い取る)、この選抜には先に11月28日に行われたマイナーリーグのドラフト会議で選抜の対象となった選手に限るとしたうえで、この11月28日時点で既に加盟を認められていた新セネタースだけこのドラフト会議終了後にすぐにマイナー選手の選抜が許されて1名を指名している。 この12月14日にエンゼルスはメジャー球団から28名、マイナー球団から2名、合わせて215万ドルの買い上げ、新セネタースはメジャー球団から28名、マイナー球団から3名、合わせて217万5,000ドルの買い上げを行い、この日だけで動いたトレードマネーは総計432万5,000ドル(当時の為替レートで15億5,700万円)であった。(参考:1960年のMLBエクスパンションドラフト)
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