アメリカの自動車のダウンサイジング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 22:34 UTC 版)
「ダウンサイジング」の記事における「アメリカの自動車のダウンサイジング」の解説
アメリカの場合は従来(1960年代まで)、アメリカにおける自動車は、消費者の好みもあって大排気量・大型・広い室内を特徴としていた。こういったアメリカにおける自動車トレンドは長らく続いたものの、1970年代のオイルショックを契機に広まった低燃費への問題意識と、1960年代からアメリカの自動車ユーザーを欺き続けた安全性軽視に対し、FF(前輪駆動)による悪路走破性や、安全性と信頼性を重視した上で燃費の良い日本製中・小型車への移行が、1970年代中盤以降に大きなムーブメントとなっていた。またGMやフォードもこれに追随し、中・小型車のラインナップを広めるとともに、既存車種の小型化を進めた。 原油価格の動きや好景気などを受けて一時的に大型車への回帰も見られることがあるものの、この動き以降は中・小型車への移行の動きが顕著となり、特に2006年以降に高騰した原油価格を受けた燃費効率の高さへの欲求により、燃費効率がよく信頼性も高い日本車やドイツ車、燃費効率がいい中・小型のアメリカ車へのユーザの切り替えが進んだ。また、信頼性や燃費効率、安全性やブランドでは日本車やドイツ車に及ばないものの、低価格という売りで韓国車も売り上げを伸ばしている。この動きは中・小型車を中心に動いており、大型車からの移行を考えると、ひとつのダウンサイジングといえる。
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