アメリカでのフルオート射撃競技での使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 02:05 UTC 版)
「イングラムM10」の記事における「アメリカでのフルオート射撃競技での使用」の解説
イングラム、特にM11/9は安価であり、また、1986年の民間用フルオート火器規制(FOPA86)が始まる前に大量に生産されたことから、アメリカの民間人にとって最も入手しやすいサブマシンガンである。だが、これをアメリカで行われるフルオート銃を使用した射撃競技に使おうとすると、以下のような様々な問題が発生する。 高い連射速度 銃のブレが激しく、無駄弾が多くなりがちであり、頻繁な弾倉交換を強いられる 射手が意識して発射弾数を制御することが難しい 小型・軽量 フルオート火器の大きな反動を射手が受け止め、制御するには構えが不安定になりすぎる 前後照準器間の距離が短すぎ、照準精度が低水準となる 単純な構造 照準器が貧弱で調整不能 ガタの多い銃床と、粗末なストラップによる構えは不安定になりすぎる このように、射撃競技ではイングラムの特徴が裏目に出てしまう結果となる。そのため、これらの難点を克服するための改造キットが各社より発売されている。これらを組み込むことで、フルオートでの命中精度をH&K MP5並にすることすら可能であるが、元になるM11がオープンボルト式であり現在の軍隊や法執行機関には向いておらず、これらのキットは射撃競技用としてのものである。
※この「アメリカでのフルオート射撃競技での使用」の解説は、「イングラムM10」の解説の一部です。
「アメリカでのフルオート射撃競技での使用」を含む「イングラムM10」の記事については、「イングラムM10」の概要を参照ください。
- アメリカでのフルオート射撃競技での使用のページへのリンク