アクティブ‐ディフェンス【active defense】
アクティブディフェンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/07 11:06 UTC 版)
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アクティブディフェンス(英: Active defense)または積極防衛とは、防衛・防御のための攻撃や攻勢を指す軍事的な用語。[1]
軍事的な意味でのアクティブディフェンス
軍事ドクトリンとしてのアクティブディフェンス
現在のアメリカでは主にサイバーセキュリティ用語として使われており、ロシアでは大祖国戦争時に使用された歴史的な軍事用語であり、あるいは1970年代の米軍(NATO軍)の軍事ドクトリンであり、21世紀初頭に採用された中国の軍事ドクトリンでもある。[2]
日本のアクティブディフェンス
日本では自国の抑止力を最大化して敵対国に対して自国への攻撃を躊躇させる安全保障戦略における概念で、非核三原則に関しては「持ち込ませず」を見直し、同盟国による運用を積極的に活用し(ここまでは日本のみ)、自衛のための一定の攻撃力の保有に関する研究や防衛・軍事研究における規制を撤廃することである。また、対義語としては「専守防衛」という概念がある。[3]
セキュリティ面でのアクティブディフェンス
アクティブディフェンスの特徴
通常のサイバーセキュリティはハッカー攻撃を受けた後にする対策なのに対して、アクティブディフェンスは「予防線を張る防御」である。[4]
アクティブディフェンスは、攻撃者の攻撃の兆候を捉え、攻撃を事前に防いだり、弱めたりする防御のことである。そうすることで、実際に攻撃を受けたとしても、早期の解決ができる。[4]
脚注
- ^ 「アクティブディフェンスとその先行事例について」NECセキュリティブログ
- ^ 「軍事組織の必要条件」PDF
- ^ 「【詳しく】日本の安全保障の大転換 “安全保障3文書”閣議決定」NHK
- ^ a b 「アクティブディフェンスとは?メリットデメリットや今後の展望について徹底解説」Cyber
関連項目
アクティブディフェンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 00:27 UTC 版)
「サイバーセキュリティ」の記事における「アクティブディフェンス」の解説
アクティブディフェンス(Active defense、能動的防御)は、実際の攻撃に先んじて脆弱性や攻撃方法を発見して予防策を積極的に構築する取り組みの事。攻撃者が防御技術を研究して回避・無効化する事で、対応が後手に回って攻撃側に主導権を握られるのを防ぐ。 アクティブディフェンスの基本的手法としては以下のものがある: アノイヤンス(Annoyance):攻撃の労力を増加させる事。デコイサーバや偽のDNSエントリなど各種デセプション技術で攻撃者を騙し、時間を稼ぐ等。 アトリビューション(Attribution):攻撃者の属性(Attribution)を明らかにする事。攻撃されそうなサーバやファイルにウェブビーコンやマクロ等を仕込んで攻撃者のIPアドレスや位置情報を取得する等。 アタックバック(Attack Back):攻撃者に攻撃し返す事。 なおアタックバックはアクティブディフェンスに含まないとする意見もある。 フリーのアクティブディフェンスツールとしては、ADHD(active defence harbindger distribution)、Artillery、Nova (Network Obfuscation and Virtualized Anti-Reconnaissance)、BearTrap、Decloak、Honey Badgerなどがある。
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