アクティブテスト機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 03:23 UTC 版)
「オン・ボード・ダイアグノーシス」の記事における「アクティブテスト機能」の解説
アクティブテスト機能とは、スキャンツールからECUにコマンドを送信し、車の各機能になんらかの変化を発生させる機能を指す。例えばパワーバランステストと称されるテストがある。これは運転中の4気筒エンジンの各イグニッションコイルを、一つ毎に順番に作動を停止させる方法である。エンジンの吹き上がりが悪く、アイドリングが不安定という症状の場合、いずれかのシリンダーでイグニッションプラグが点火していない事が原因として考えられる。しかしながらどのシリンダーで失火しているかを特定するのは困難である。よってこのアクティブテスト機能を使って、順番に作動を停止させる。正常なイグニッションコイルの作動を停止させれば、2つのプラグが失火するので、アイドリングはより不安定になる。それに対して、元々失火しているプラグのイグニッションコイルの作動を停止させても、アイドリングの不安定さは変わらない。よって失火しているシリンダーを特定することが可能である。 アクティブテスト機能には、いろいろな種類がある。トヨタのハイブリッド車は、2年に一回の継続検査の時、排気ガス有害成分測定のためにアイドリングストップを解除し、スピードメーターテストのためにTCS(トラクション・コントロール・システム)を解除する必要がある。この状態を整備モードと呼ぶが、この整備モードへの移行作業も、スキャンツールのアクティブテスト機能で行うことができる。
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