アクセス権の前進
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 15:20 UTC 版)
「私作る人、僕食べる人」の記事における「アクセス権の前進」の解説
「行動を起こす女たちの会」は、『私作る人、僕食べる人』に対する同会の抗議活動を揶揄する記事を掲載した『ヤングレディ』に対して訴訟を起こし、最終的に「同一誌面の提供」を条件に和解が成立して、「行動を起こす女たちの会」の作成した記事が『ヤングレディ』の1980年(昭和55年)1月22日号に掲載された。 アクセス権(反論権)はマスメディアに対して一般国民が意見を主張する権利としてアメリカ合衆国では1960年代末から認められ始めていたが、この和解は、日本でも批判された側に反論の機会を保障するアクセス権による名誉回復を図ったものとして注目された。あくまでも和解による当事者間の合意に過ぎず、訴訟上権利として定着したとまでは言えないものの、「行動を起こす女たちの会」は、「七〇年代の最後を締めくくるにふさわしい解決だった。女性側の泣き寝入りの時代が長かったことを考えると全面勝利だと思う。アクセス権が認められたことも、これからの住民運動に大きな変化を与えるきっかけになるだろう。」と評価した。
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