アウトウニオン
1930年代にグランプリ・レースやヒルクライムで活躍したドイツのメーカー。32年にアウディ、DKW、ホルヒ、バンダラーの4社が合体して誕生。その後、国威発揚を狙うナチス・ドイツから莫大な資金援助を受けて第2次世界大戦が始まるまで、メルセデス・ベンツとともにグランプリ・レースを席巻した。初期はフェルディナント・ポルシェが設計したA~Cタイプ(V型16気筒)、後期はDタイプ(V型12気筒)が出場。巨大なエンジンをドライバーの背後に搭載、つまりミッドシップを採用していたのが最大の特徴だったが、ドライビングは非常に困難だった。36年には、Cタイプを駆るベルント・ローゼマイヤーがヨーロッパ・チャンピオンに輝いた。戦後は各工場がソ連支配下にあり解体状態となったが、旧西ドイツ側てまずDKWブランドが復活。その後、ダイムラーやフォルクスワーゲンの資本参加でアウトウニオンとして復興。69年にNSUと合併、85年に社名をアウディへと変更して、アウトウニオンの名前は消えた。
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