アイアン・メイデンとの対立
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「オズフェスト」の記事における「アイアン・メイデンとの対立」の解説
2005年8月20日にアメリカのヒュンダイ・パビリオンでの公演中、アイアン・メイデンの出演中にトラブルが発生した。 ステージにアイアン・メイデンが登場する直前、PA から「オジー!オジー!オジー!」というコールが流れて観客への扇動が行われた。そしてオープニングの『モルグ街の殺人』を演奏中に一部の観客から卵やボトル・キャップ、氷などを投げつけられ、これに対しフロントマンのブルース・ディッキンソンが「卵を投げた無法者の腕をへし折ってやれ!」と煽るなど、異常な状態となった。 次の曲『THE TROOPER』ではいつもの演出と同じようにステージ上でユニオン・ジャックを振り回したが、曲の終盤に星条旗を持った男がステージに乱入してステージ前で振り回し始めた。「オジーをなめるな!」と書かれたTシャツを着たこの男は、メイデン側に強制排除された。 その後もショーのハイライトとなる『誇り高き戦い』『審判の日』『魔力の刻印』で PA の電源を切られて無音状態にさせられるなどの状況が続いた。どうにか公演を終了すると、シャロン・オズボーンがステージに現れて「アイアン・メイデンの他のメンバーやクルーのことを本当に愛しています。しかしディッキンソンは○○○なヤツ(男性器を表す卑猥な語)で、始めからオズフェストを侮辱し続けてきました」と演説を行った。これに観客はブーイングを浴びせ、シャロンはステージを去った。この出来事に対してブルース・ディッキンソンは卵が会場に持ち込まれたことを訝しみ、シャロン・オズボーンが仕組んだものと非難した。 これらの模様は観客が録音・撮影して世界中のフォーラムに投稿し、世界中のファンがその様子を知ることとなった。 シャロンはディッキンソンに対し「彼は当初からフェスティヴァルへの配慮に欠け、他の出演バンドとも衝突があった」と語り、これに対してメイデン側は「物を投げつけるのは悪意があって危険、犯罪行為」「こうした破壊行為の責任が誰にあるかも分かっている」と反論した。 またシャロンは、バンドが後にきちんと謝罪した、と発言し、オジーからも「最後のギグのときに、ベースのヤツ(スティーヴ・ハリスのこと)がやってきて『ブルースのことは本当に申し訳なかった』って言ってきたんだよ」というコメントが発表されたが、当のスティーブは「別に謝るつもりで言ったわけじゃない」と否定している。
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