臨床研修(りんしょうけんしゅう)(clinical training)
国家資格である医師免許を取得したあと、正式採用の前に医療現場で研修すること。2004年4月から医師の臨床研修が法律で義務づけられる。
臨床研修では、2年間にわたって大学病院または臨床研修指定病院で医師としての経験を積むことになる。救急、小児科、内科および外科など特定の7分野について、それぞれ1か月以上の研修を受ける。
2000年に成立した改正医師法によって、医師の臨床研修が義務づけられた。これまで、医師免許の取得者に対する臨床研修は努力義務に過ぎなかった。
現在、研修医に対する待遇は十分でなく、生活維持のために民間病院で夜間アルバイトをしなければならないという実態がある。研修医が単独で診療にあたることもあって、医療事故などのトラブルに結びつくことが指摘されていた。
厚生労働省は、臨床研修が義務化されることに伴い、研修医を受け入れる病院に対して、研修医1人あたり年間200万円程度の補助金を出す計画を打ち出した。研修医の手当のほか、指導医の手当や研修費用などに使われるという。
・新たな医師臨床研修制度(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/rinsyo/
(2003.08.22更新)
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