ゆるぶ

デジタル大辞泉

ゆる・ぶ【緩ぶ／^×弛ぶ】

読み方：ゆるぶ

《「許す」と同語源。古くは「ゆるふ」》

［動バ四］

１ 「ゆるむ1」に同じ。

「箏の琴のいたう—・びたるを」〈狭衣・二〉

２ 「ゆるむ2」に同じ。

「心安き独り寝の床にて—・びにけりや」〈源・末摘花〉

３ 「ゆるむ3」に同じ。

「昼になりてぬるく—・びもていけば」〈枕・一〉

４ 氷などがとける。

「うは氷あはに結べるひもなればかざす日かげに—・ぶばかりを」〈枕・九〇〉

５ おっとりしている。

「高き身となりても、ゆたかに—・べる方はおくれ」〈源・若菜下〉

［動バ下二］

１ 「ゆるめる1」に同じ。

「梓弓引きみ—・へみ思ひ見てすでに心は寄りにしものを」〈万・二九八六〉

２ 「ゆるめる2」に同じ。

「あまり無下にうち—・べ、見放ちたるも」〈源・帚木〉

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

ゆるぶ

出典:『Wiktionary』 (2020/06/13 16:49 UTC 版)

動詞

ゆるぶ【緩ぶ、弛ぶ】

1. 緩（ゆる）くなる。
2. 気（き）持（も）ちにゆとりができる。
3. （暑さ・寒さなどが）和（やわ）らぐ。

ゆる-ぶ 動詞活用表（日本語の活用）

バ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
ゆる	ば	び	ぶ	ぶ	べ	べ

ゆるぶ【緩ぶ、弛ぶ】

1. 緩くする。
2. 気を許す。

ゆる-ぶ 動詞活用表（日本語の活用）

バ行下二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
ゆる	べ	べ	ぶ	ぶる	ぶれ	べよ

。

諸言語への影響

• 現代日本語: ゆるむ、ゆるめる