ムバラス油田
読み方: むばらすゆでん
【英】: mubarras oilfield
【英】: mubarras oilfield
アラブ首長国連邦の首都アブダビの西方約 60km のアラビア湾(ペルシャ湾)浅海部(水深 18m )に位置する油田。 日本のアブダビ石油(株)により 1969 年に発見され、1973 年に生産が開始された。生産された原油は海底パイプライン(長さ 35km )でムバラス島の処理施設に送られ、その沖合 15km の地点に設置されたSBM(一点係留ブイ)から出荷される。 地質区としては、アラビア卓状地に属し、集油形態は緩やかな傾斜のドーム構造。油層はジュラ紀のドロマイト( 10 帯)で、深さは 2,610 ~ 3,400m 。埋蔵量は公表されていない。原油性状は、比重 36°API、イオウ分 0.92 %。 産油量は、生産開始から 1980 年代までは 2 万バレル/日前後の水準を維持していた。近年、産油量、累計生産量ともに公表されておらず、不明である。 主文献『世界の大油田』(1984)、『石油地質・探鉱用語集』(1989)、『石油・天然ガス資源の未来を拓く』(2004) (齊藤 隆、2006 年 8 月) |
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