未然形
未然形とは、日本語の動詞や形容詞の活用形の一つである。未然形は、その名の通り「まだ(未)なっていない(然)」状態を表す。未然形自体には意味はなく、他の助動詞や助詞と組み合わせて用いられる。例えば、否定の「ない」、意志・推量の「う」、仮定の「れば」などは未然形に付く。 未然形は、動詞や形容詞の語尾を変化させることで作られる。例えば、五段動詞の「書く」の未然形は「書か」、一段動詞の「見る」の未然形は「見」、形容詞の「高い」の未然形は「高く」である。これらの未然形は、否定形「書かない」、「見ない」、「高くない」などの形成に用いられる。 未然形は、日本語の文法を理解する上で基礎的な知識であり、また、敬語表現を作る際にも必要となる。例えば、「書く」の謙譲語「書かせていただく」や、「見る」の尊敬語「見られる」も未然形を用いて作られる。
みぜん‐けい【未然形】
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