万景峰号(まんぎょんぼうごう)(Man Gyong Bong)
日本と北朝鮮の間を不定期ながら年20~30回くらいの頻度で行き来し、人と貨物を運んでいる。日本では新潟に入港する。
万景峰号は、在日朝鮮人の祖国帰省や物資の輸送などに使われている。しかし、積み荷の検査は実質的に自己申告であるため、何が輸送されたのか正確には把握されていない。また、日本から北朝鮮に現金が運ばれているという疑いがかかっている。
そのため、日本政府は、万景峰号が新潟に入港した2003年1月、乗組員全員の上陸を禁止した。
アメリカの上院で20日に開かれた政府活動委員会の公聴会で、万景峰号に関して、北朝鮮の元技師がミサイル部品の密輸に関わったと証言したことから、検査や監視の強化を求める声が高まっている。日本政府は、検査官や海上保安官を増やして積み荷の検査や取り締まりなどを強める考えだ。
万景峰号は、船体の修理や新型肺炎SARSの流行などを理由に、2003年1月から運航を休止している。在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が明らかにしたところによると、2003年6月10日をめどに運航を再開する方向で準備を進めているという。
(2003.05.26更新)
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