まつもと市民芸術館の建設に対する賛否
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 13:40 UTC 版)
「まつもと市民芸術館」の記事における「まつもと市民芸術館の建設に対する賛否」の解説
松本市民会館の改築に対しては、1997年頃から、松本商工会議所、松本商店街連盟、松本中央商店街振興協議会といった経済団体、松本市民劇場、松本こども劇場、松本アマチュア劇団連合会といった芸術団体により、陳情・要望が行われていた。 一方、松本市による改築計画は、施設の規模が大きく、総工費も145億円(松本市の負担はこの内55%)と高額であった。しかも、松本市には他にも同様のホールが存在し、都市の規模からコンサートも頻繁に開かれるものではなかった。このため、新施設の設備は過剰であり、その建設は税金の浪費にすぎないと捉える向きも多かった。また、競争入札の不透明さが問題となり、建設に対して市民の不信感が一層増すことになった。このため、建設中止の是非を問う住民投票の実施を求める請願の市議会への提出や、署名運動などの激しい反対運動が起きた。 このような中、当時の市長有賀正は計画を強力に推進し、新施設は規模を縮小することなく建設された。しかし、芸術館建設の是非が争点となった竣工直後の市長選挙では、現職の有賀は敗れ、反対派の菅谷昭が当選した。
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