ペット対応マンション(ぺっとたいおうまんしょん)
ペットと一緒に暮らせるマンションである。特有の臭いや音などから、これまでマンションや集合住宅でのペット飼育は嫌われてきた。たとえば、犬では吠え声がうるさいという問題がある。猫でも、柱や畳をひっかいたりする。
このような問題にもかかわらず、最近はペット可の住宅が増えている。背景には、少子高齢化の時代にペットに「癒し」を求める人が増えていることがあげられる。実際、動物と触れ合うことで、安らぎや安心感が得られる事が知られている。
住宅技術の進歩により、防音対策や壁の補強、防臭対策ができるようになったことも、ペット対応マンションが増えている理由の一つである。
特に、新築販売型や分譲マンションでは「ペット共生」型の商品が売れている。賃貸住宅でも、家賃はやや高めであるが、ペット対応マンションがある。
公団では、都市基盤整備公団がペット対応マンションを都内に建設している。同公団は、2002年から限定的に145戸で犬や猫の飼育を認める。実のところ、公団の賃貸住宅でペット可を打ち出したのは、これが初の試みである。
総務省が2000年6月に行った調査によると、集合住宅でのペット飼育を容認する人は60%に上る。その他、40%の人が「老後のパートナーとして重要性が増す」と答えている。ペット需要は、当分続きそうである。
(2001.02.09更新)
- ペット対応マンションのページへのリンク