不動産バブル

時事用語のABC

不動産バブル（ふどうさんばぶる）

日本では1980年代後半から1990年にかけて、地価が高騰した。これは「不動産バブル」といわれる。金融緩和政策の結果、余剰資金が土地投資に向かったことが原因の一つだ。

政府は膨れた地価を実態価格に戻すため、地価税の導入(1992年)など、不動産バブルの修正を試んだ。しかし「徐々に地価を下げる」というソフトランディング政策は失敗、1990年以降、地価は暴落した。

バブル期には将来の土地の値上がりを見越して土地を評価、金融機関の融資の際に担保とされることが行われていた。ところが地価暴落によって土地の担保価値が激減、大量の不良債権を生み出す要因ともなった。

（2000.11.01掲載）