ふきぬけ骨折
12.ふきぬけ骨折 ![]() |
・外傷を受けた直後から物が上下に二つ見える(複視)を訴える。 =医学知識= 鈍的な目の外傷により起こる代表的な骨折です。スポーツでの接触事故,サッカー等による大きなボールによる打撲,けんか等で起こります。眼球の下にある頬丘の骨(眼窩底)に骨折が起こり,目のまわりの脂肪組織が折れた骨と骨の間に入りこみます。外傷を受けた直後は必ずしも瞼がはれたり,眼球陥ぼつを認めるとは限りませんが,数日後には眼球が少しへこんでいるように見えます。また,目を下へ動かす下直筋が骨折した骨部にはまり込むと,眼球は上へ向いたままになり下に向けることができません。レントゲンにより確定盲診断を行ないますが,遅くとも1週間以内に,骨と骨の間に入り込んだ脂肪組織や筋肉をもとにもどすと同時に,折れたところにシリコン板をあてる手術をしなければなりません。 |
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