ひょっこり

実用日本語表現辞典

ひょっこり

「ひょっこり」は、「不意に（突然に）現れる」さまを表現するオノマトペ（擬態語）。たいてい、「ひょっこり現れる」「ひょっこり顔を出す」という風に、動詞を修飾する語（副詞）として用いられる。

「ひょっこり」という表現は、おおむね、「こんな所からこいつが出てくるとは予想できなかった」「今ここでこいつに出くわすとはまるで予期していなかった」といった意味合いを込めて用いられる。語感が語感だけに、さほど深刻でない（やや間の抜けた）ニュアンスを伴いやすい。

• 昔の事をひょっこり思い出す
• 探し物がひょっこり見つかる
• 家出した猫がひょっこり帰ってくる
• 芸人が舞台袖からひょっこり顔を出す
• 路地からひょっこり自転車が飛び出す
  

「ひょっこり」を英語で表現する場合、suddenly（突然に）あるいは unexpectedly（思いがけず）といった表現が訳語の候補として挙げられる。

（2020年10月12日更新）

デジタル大辞泉

ひょっこり

［副］思いがけなくそのことが起きるさま。「—（と）現れる」「—（と）思い出す」

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

ひょっこり

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 00:19 UTC 版)

副詞

ひょっこり

1. 前触れや予告なく事が起こるさま。
   • 双親は、どうしてこんな家がひょっこり建ったのだろうとふしぎでたまりませんでした。（鈴木三重吉「黄金鳥」）〔1917年〕^[1]
   • その時、みしみし階段が軋むと、間の悪いことに葉子がひょっこり上って来た。（蘭郁二郎「夢鬼」）〔1936年〕^[2]

類義語

• いきなり、突然、不意に、急に、出し抜けに

Weblio日本語例文用例辞書

「ひょっこり」の例文・使い方・用例・文例

• その俳優はレストランにひょっこり現れた
• あの場所へ行くと、亡くなった彼がひょっこり現れるような気がします。
• 彼女はどこからともなくひょっこりやってきた。
• 彼らはよく私の家にひょっこり立ち寄る。
• 彼は若い頃招待もされないのにパーティーにひょっこり姿を見せることがよくあった。
• 彼は私をひょっこり訪問した。
• 彼はいつも私の家にひょっこり立ち寄ります。
• 彼が近いうちにひょっこり訪ねてくるかもしれない気がする。
• 正夫が近いうちにひょっこり訪ねてくるかもしれない気がする。
• 時々、お父さんがひょっこり私を訪ねて来る。
• 時々、お父さんがひょっこり私を尋ねてくる。
• 三日前、旧友にひょっこり会った。
• 昨晩彼はひょっこり私を訪ねてきた。
• 昨晩彼はひょっこり私の家を訪ねてきた。
• 昨日彼女は私の家をひょっこり訪ねた。
• 今朝ひょっこり旧友に会った。
• 狐が１匹ひょっこりやってきた。
• 久しぶりに昔の友人がひょっこり訪ねてきてくれた。
• その少年は私をひょっこり訪ねてきたものでした。