ひなち湖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/15 00:25 UTC 版)
ダム湖は「ひなち湖」と命名され、水資源機構と三重県内の環境保護団体7団体が共同して湖の水質浄化に取り組んでいる。ダム事業者と環境保護団体は対立するケースが多く、このように協力してダムの環境維持に取り組む姿勢は珍しい。浮島に植物を植えて、その植物の水質浄化作用を利用してひなち湖の環境保護を図ろうとしている。ひなち湖を一周する周回道路が整備されるほか、秋の紅葉の時期にマラソン大会も行われている。 一般的には通常では入れないダム本体内部・洪水吐内部の見学も可能で、管理事務所に希望を申請すれば見学することができる。予約制ではなく随時受け付け可能となっている。さらにダム本体は毎年夏になるとライトアップされ、暗闇に浮かぶ「白亜の城壁」は観光スポットにもなっている。これらは1994年(平成6年)より実施されている「地域に開かれたダム」施策の一環であり、国土交通省や水資源機構のダムは方針を各ダム管理所毎に国土交通省へ提出することとなっている。なお、地域との共生・観光地としてのダム事業として成功している例は、淀川水系では日吉ダム(桂川)がある。
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