ひしだしゅんそう

デジタル大辞泉

ひしだ‐しゅんそう〔‐シユンサウ〕【菱田春草】

読み方：ひしだしゅんそう

［1874〜1911］日本画家。長野の生まれ。本名、三男治(みなじ)。岡倉天心・橋本雅邦の薫陶を受け、日本美術院創立に参加。横山大観らと朦朧(もうろう)体といわれる描法を試みるなど、日本画の革新に努めた。代表作「落葉」「黒き猫」など。

国立国会図書館蔵

美術人名辞典

菱田春草

読み方：ひしだ　しゅんそう

日本画家。長野県生。名は三男治。東美校に入り、橋本雅邦に学ぶ。卒業後同校で教鞭をとる傍ら、帝室博物館のために古画を模写する。のち大観と印度から英米仏に遊び、パリで個展を開き好評を博する。大観・観山・武山と共に雅邦門下の四天王と言われ、「朦朧体」の無線描法によって日本画の近代化を促した。明治44年（1911）歿、38才。