配当利回り(はいとうりまわり)(dividend yield)
現在の株価水準に対して、1株あたりの年間配当金額がどの程度の割合なのかを表す。配当利益を計るものさしとして、投資家にとって重要な役割を果たしている。
例えば、1000円の株価に対して年間10円の配当を出す銘柄の場合、配当利回りは1%ということになる。
ベンチャーなど成長企業への投資が株価の値上がり利益(キャピタル・ゲイン)を求めるのに対し、比較的規模の大きな安定企業への投資は、配当利益(インカム・ゲイン)に期待することが多い。そのため、配当利回りの大きさは、投資判断のひとつの目安となる。
東京証券取引所(東証)第1部に上場している銘柄の配当利回りを平均すると、2002年の夏以降、10年物の国債利回りを上回っている。このような逆転現象が起きたのは、景気の低迷によって株価が小さくなったにもかかわらず、多くの企業が配当金額をそのまま維持しているためだ。
(2003.02.14更新)
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