ねじなし電線管
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 07:04 UTC 版)
厚鋼・薄鋼電線管とは異なり管端にねじが切られていないもの。ねじ山の厚みがないため薄鋼電線管よりも管の肉厚が薄く、管を通す電線の本数を増やすことができる。 管の記号Eと外径と近しい奇数の呼び径を合わせて表示される(例:E25)。管の記号からE管とも呼ばれる。 厚鋼電線管、薄鋼電線管とも管の両端に雄ねじを切り、電線管相互やボックスとの接続が行われる。電線管相互の接続は両側が雌ねじとなっている専用のカップリングを用いられる。露出スイッチボックスや丸形露出ボックスには接続部に雌ねじがついており、電線管を直接ねじ込んで接続される。分電盤やプルボックス、アウトレットボックスなどへの接続はノックアウトを開けてロックナットで挟み込んで固定される。厚鋼と薄鋼ではねじ山の形状が異なるため、径が近しい部材であっても併用はできず、それぞれに専用の附属品が必要である。 一方、ねじなし電線管は管の側面からビスで締め付けて接続する専用のカップリングやボックスコネクタが用いられ、電線管同士の接続やボックス類との接続の際に、管にねじを切って接続するという工法に比べ、省力化が期待できる。ただし、ねじ山がないため、防水性で劣るなどの欠点もある。 ケーブルや弱電線を収める場合には金属管工事とはならないため、厚鋼電線管や薄鋼電線管であっても適合したサイズのねじなしのカップリングやボックスコネクタなどの付属品を用いた工法とすることができ、省力化が図ることができる。
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