ならで‐は

デジタル大辞泉

ならで‐は

［連語］

１ （多く「ならではの」の形で）ただ…だけ。「日本—の習慣だ」

２ （多く、下に打消しの語を伴って）…でなくては。…以外には。「下町—見ることのできない光景」

「恩愛の道—、かかる者の心に慈悲ありなんや」〈徒然・一四二〉

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

ならでは

出典:『Wiktionary』 (2018/10/31 10:42 UTC 版)

語源

なり + ず + は。

連語

1. (古用法) （名詞・代名詞を受け、多く否定表現に先行して） …でなければ。…以外には。
   • 極点に達した幾世紀の文明に人も自然も悩みつかれたこの巴里ならでは見られぬ生きた悲しい詩ではないか。 — 永井荷風、『ふらんす物語』、1909
2. (名詞・代名詞を受けて) …に固有の。…に特徴的な。…だからこそ。
   • これも貴族ならではのこと、わたしなどでは、絶対にこうはまいりますまい。 — 木村治美、『黄昏のロンドンから』、1976
   • 戦災者のなかには、日本人ならではと思はれる恬淡な気分の持主もゐるし、込み合つた汽車の中でも、同胞なるかなと心の和むやうな風景をみせられることもある。 — 岸田國士、『其日、其日の気持』、1945
   • 目に鮮やかな青葉もこの季節ならではだ。

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「ならでは」の例文・使い方・用例・文例

• われわれがわれわれならではの価値をお客様に提供します
• それがプロならではのパフォーマンスで会場を大いに盛り上げます
• 私はこれから日本ならではの夏の過ごし方を紹介したいと思います。
• ここでは地元ならではの生活用品や食料品が買える。
• それはあなたならではの発想です。
• 私はあなたに滋賀ならではの珍しい写真を差し上げます。
• そこにはその土地ならではの特産物や名物料理がある。
• 彼女は、口下手だけど、たまに女性ならではのいいアイデアを思いつくことがあります。
• 彼ならではとてもこの仕事は扱えない.
• 女ならでは夜の明けぬ国
• 女ならでは夜も日も明けぬ
• 君ならでは夜も日も明けぬ
• あの家は春子さんならでは夜も日も明けぬ
• ナポレオンならでは能｛あた｝わざりしならん
• 奇跡ならでは助かるまじ