ドーピング【doping】
ドーピング(どーぴんぐ)
スポーツ選手が、スポーツ記録を上げるために薬物を不当に使用することをドーピングと言う。筋肉を強くするための筋肉増強剤が有名である。そのほかにも興奮剤、麻薬鎮痛剤、脈拍抑制剤などの種類がある。
1960年、薬物を使用した競輪選手が、自転車競技の最中にたおれて死亡した事故があった。この事故を契機として、ドーピングの害が国際的に論議された。そしてその7年後の1967年、国際オリンピック協会はドーピングを禁止した。
筋肉増強剤には男性ホルモンが主成分のものが多い。薬物を女性選手が摂取しつづけると、顔に濃いひげがはえるなどの男性化現象が生じる。月経異常などのホルモン障害もあらわれる。その後ドーピングを止めても、選手の体には障害が残りうる。
一方、ドーピングの問題点として、禁止物質がかぜ薬やお茶などの身近な物質にも含まれていることがある。選手がそれを知らずに口にしてドーピングと判定された場合でも、選手はメダル剥奪などの処分を受ける。
(2000.10.23更新)
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