ちじょうは‐デジタルほうそう〔チジヤウハ‐ハウソウ〕【地上波デジタル放送】
読み方:ちじょうはでじたるほうそう
地上波デジタル放送(ちじょうはでじたるほうそう)
映像と音声といった情報をデジタル信号に変換し、各家庭のテレビ受信機まで電波を飛ばして送る。現在最も普及しているアナログ方式の地上波とは異なり、「0」と「1」から構成されるデータを圧縮することができるので、より多くの情報を送信することが可能となる。
1997年頃、郵政省(当時)は地上波テレビ放送のデジタル化を検討し始めた。ところが、放送局にとっては、デジタル化のための新たな設備投資が必要となり、この構想には当初、反発もあった。
そのような中で、郵政省・NHK・民放の三者は「地上デジタル放送に関する共同検討委員会」を開き、対応を協議してきた。この結果、1999年11月には改正放送法の施行と同時に、地上波デジタル放送の普及を促するための法整備が行われ、デジタル化の下地が出来上がった。
希望観測的な予定では、2003年までに、関東・中京・近畿の3大広域圏で本放送を開始する。そして、2011年には、地上波アナログ放送を廃止し、完全にデジタル化することを目指している。
すでに、2000年12月からデジタル化されたBS(放送衛星)放送とともに、将来テレビの買い替えが必要となる放送事業の動向にも注意を払っておきたいところである。
(2001.02.10更新)
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