探偵趣味の会(たんていしゅみのかい)
1925年(大14)、大阪毎日新聞社会部副部長の春日野緑と、当時同社の広告部にいた江戸川乱歩が相談し、結成。講演、映画の会、課題創作を試み、週刊「サンデーニュース」や機関誌「探偵趣味」を発行した。また、1926年(大15)から1929年(昭4)まで年度別傑作選集の「創作探偵小説集」を刊行。横溝正史や西田政治が関わっていたほか、山下利三郎、甲賀三郎、小酒井不木も同人に加わっていた。1926年(大15)には六甲苦楽園で渡瀬淳子一座の探偵ページェントを開催。
江戸川乱歩の上京とともに「探偵趣味」の発行所が大阪のサンデーニュース社から東京の春陽堂に移り、会は中絶。探偵小説ファンの親睦団体の第一号である。
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