その後の用法・評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/28 22:17 UTC 版)
「戦争を終わらせるための戦争」の記事における「その後の用法・評価」の解説
第一次世界大戦中もこの言葉は、いくらかの人間から懐疑的に考えられていた。デビッド・ロイド・ジョージは「この戦争は、次の戦争と同じように戦争を終わらせるための戦争である」と言ったといわれている。この戦争が戦争を終わらせる戦争として成功しなかったことが明らかになると、この言葉はよりシニカルな言葉として捉えられるようになった。アーチボルド・パーシバル・ウェーベルはパリ講和会議に落胆して「『戦争を終わらせる戦争』の後、彼らはパリで『平和を終わらせるための平和(peace=講和条約)』を作ることにかなり成功しているように見える」と言った 。ウェルズ自身、1932年発表の小説 The Bulpington of Blup の中でこの言葉を皮肉として使っている。 ベトナム戦争時にはウォルター・リップマンが1967年の「ニューズウィーク」紙で「妄想はわれわれの戦争が戦争を終わらせるための戦争であるということだ」と書いており、同時期にリチャード・ニクソンはサイレント・マジョリティ演説の中で、「私はベトナムでの戦争が戦争を終わらせる戦争だとは語らない」と言っている。
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