その後の用例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/21 18:20 UTC 版)
ウェクシルム(単数)やウェクシラ(複数)という言葉は、広義には聖遺物やイコンなどに対しても使われた。街を守るパラディウムと対になるように、攻撃時に掲げるものをウェクシルムと呼んだようである。 旗章学の英名Vexillologyはウェクシルムを由来としている。またウェクシルムのように、現代の一般的な旗の形式を取らない標はヴェクシロイドと総称される。 現代のイタリアのほとんどの州では、今でもウェクシルムが使われている。またローマ皇帝コンスタンティヌス1世がウェクシルムの槍の穂先をキー・ロー(☧)に代えたラバルム (ギリシア語: λάβαρον) を使用するようになってから、ヨーロッパのキリスト教国の紋章旗などもこれにならってウェクシルムの形態で掲げられることがあった。中世ヨーロッパでは、水平棒から旗を垂らすウェクシルムによく似たゴンファロンが用いられた。20世紀前半にアイルランドで成立したカトリック団体マリア軍団は、ローマ軍団風の名を取ったのもありウェクシルムをシンボルとしている。
※この「その後の用例」の解説は、「ウェクシルム」の解説の一部です。
「その後の用例」を含む「ウェクシルム」の記事については、「ウェクシルム」の概要を参照ください。
- その後の用例のページへのリンク