その他の特殊なモデル、アクセサリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 19:18 UTC 版)
「M3サブマシンガン」の記事における「その他の特殊なモデル、アクセサリー」の解説
第二次世界大戦中、秘密活動部局であるOSSは特殊作戦用の消音短機関銃を求めていた。これを受けてベル研究所およびハイスタンダード社がM3用の消音器を開発した。製造はガイドランプ部が担当し、これを取り付けた消音モデルのM3はおよそ1,000丁が調達されたとされる。また、占領下の地域で活動するパルチザンやOSSエージェントのため、ドイツの標準拳銃弾9x19mmパラベラム弾を使用するモデルの要求も成された。これに基づき設計された変換キットは、9mm用のバレルおよびボルト、ステン短機関銃用弾倉をそのまま装填できるようにするマガジンアダプタのセットだった。およそ25,000セットの調達が想定されていたが、実際には1943年末から1944年初頭にかけておよそ500セットのみが調達されたと言われている。銃身にクランプで固定するラッパ型消炎器も設計された。これは第二次世界大戦中にT-34の名称で設計されたもので、1950年代に入ってからM9消炎器(Hider, Flash, M9)として制式採用された。ドイツ製StG44突撃銃用曲銃身に影響を受けた戦車兵向け曲銃身もベル研究所によって開発された。これは肉薄攻撃を試みる敵を車内から射撃するために用いることが想定されていた。
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