その他の印欧語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 17:05 UTC 版)
以下で示した未婚女性への敬称は女性への敬称に指小辞をつけたものである。未婚・既婚を区別しない敬称として“Ms”が普及した英語とは異なり、これらの言語では従来の既婚女性への敬称をそのまま未婚女性にも用いることが増えている。 フランス語男性:Monsieur(ムスュ) - 日本語では「ムッシュ」と表記されることが多い。 女性:Madame(マダム) 未婚女性:Mademoiselle(マドムワゼル) - 日本語では「マドモアゼル」と表記されることが多い。 ドイツ語男性:Herr(ヘア) 女性:Frau(フラウ) 未婚女性:Fräulein(フロイライン) - 1960年代以後はほとんど使われない。 肩書:Dr.(ドクトア/博士)など。ドイツ語では肩書の前にさらに“Herr”、“Frau”をつけて“Herr Dr. 〜”、“Frau Dr. 〜”とするのが普通(“Herr”、“Frau”をつけず、英語と同様に単に“Dr. 〜”とすることもある)。最近では肩書を省略して“Herr 〜”、“Frau 〜”と呼ぶ傾向がある。書き言葉、あるいは改まった呼びかけとして、稀に「修士」の学位を持つ者に対して”Herr Magister 〜”、”Mag. 〜”(Magisterは修士の意味)と付ける場合があるが、Dr.と違って省略される場合も多い。「教授」の肩書を持つ者が「修士」や「博士」の学位を持つ場合は正式には”Prof. Mag, 〜”、 ”Prof. Dr. 〜”、 ”Prof. Dr. Mag. 〜”となる。 イタリア語男性:Signóre(スィニョーレ) - 日本語では「シニョーレ」と表記されることが多い。 女性:Signóra(スィニョーラ) - 日本語では「シニョーラ」と表記されることが多い。 未婚女性:Signorina(スィニョリーナ) - 日本語では「シニョリーナ」と表記されることが多い。 肩書Dottore(ドットーレ、男性)、Dottoressa(ドットレッサ、女性):医師、あるいはイタリアで四年制大学を卒業し学位を受けた人物に用いる。 Maestro(マエストロ、男性)、Maestra(マエストラ、女性):音楽家(作曲家、指揮者、楽器奏者、音楽教育者など様々)、芸術家、料理人などに用いる。 ロシア語ロシア語にはMr. / Mrs.に対応するГосподин / Госпожаなどもあるが、ロシア人同士で使うことは少ない。名+父称(姓を入れない)が敬称の代わりに使われる。
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